商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 左右社 |
発売年月日 | 2021/05/07 |
JAN | 9784865280265 |
- 書籍
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満天の花
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満天の花
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商品レビュー
4.3
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時代は幕末。 長崎の出島のオランダ商館員と遊女との間に生まれた青い瞳を持つ少女「花」が主人公。 出島で働くうちにパン焼きを覚え、オランダ語を覚え、勝海舟との出会いから通訳として海舟と行動を共にするようになると、英語、ロシア語の通訳もこなせるようになる。 当然のことながら、政治、外...
時代は幕末。 長崎の出島のオランダ商館員と遊女との間に生まれた青い瞳を持つ少女「花」が主人公。 出島で働くうちにパン焼きを覚え、オランダ語を覚え、勝海舟との出会いから通訳として海舟と行動を共にするようになると、英語、ロシア語の通訳もこなせるようになる。 当然のことながら、政治、外交に詳しくなっちゃうんだな。 日本が開国し、江戸幕府が崩壊し、明治政府が誕生する、そんな怒涛の時代を、花が大活躍する。 幕末好きにはたまならい一冊。
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オランダ商館員の父と丸山遊郭の遊女のあいだに生まれた青い眼をもつ少女の物語。八歳の秋から出島のオランダ商館に通い、小間使いとして働いていた花は、オランダ通詞として幕末の日本で活躍する。その後、英語やロシアも習得し、尊敬する勝麟太郎とともに、新しい日本の夜明けを迎えることになる。...
オランダ商館員の父と丸山遊郭の遊女のあいだに生まれた青い眼をもつ少女の物語。八歳の秋から出島のオランダ商館に通い、小間使いとして働いていた花は、オランダ通詞として幕末の日本で活躍する。その後、英語やロシアも習得し、尊敬する勝麟太郎とともに、新しい日本の夜明けを迎えることになる。 オランダ・アメリカ・イギリス・フランス・ロシアなどの大国を相手に、活躍する女性通詞の姿が目に見える。幕末から明治初期までの幕府や薩長などの重い歴史の歯車に翻弄される日本人の姿が痛ましい。
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花ちゃんが創作の人物と、読んでいる途中に聞いたせいか読むペースがガクンと落ちた。それでもめげずに彼女らのお供を続けていくうち、気づけば架空だった存在に命が吹き込まれ、彼女の青い目から見える景色がより生き生きとして見えた。 士農工商のどこにいても運命が決められていた時代にハーフだ...
花ちゃんが創作の人物と、読んでいる途中に聞いたせいか読むペースがガクンと落ちた。それでもめげずに彼女らのお供を続けていくうち、気づけば架空だった存在に命が吹き込まれ、彼女の青い目から見える景色がより生き生きとして見えた。 士農工商のどこにいても運命が決められていた時代にハーフだからと酷い目に遭うこともなく、むしろ良い具合に好転しているところに筆者の理想が垣間見れた。 (江戸時代であろうと)出自・年齢・性別に縛られず思う存分能力を発揮できることもまた筆者の考える理想なのかな。そういう意味で時代小説とは別のジャンルに思えた。 2ページにもわたる人物らが彼女らの旅路に現れるけど、どの人もキャラクター性が強かったからかさほど混乱はしなかった。(キャラクター性の中で一番の驚きだったのはヒュースケン氏の思い切った感じ。あれは今思い出しても異色すぎて頭がついていかなかった) 訪日外国人問題も彼女の前に度々立ちはだかる。 一口に言っても背景や思惑がそれぞれ違うから調査するのも相当苦労されたのでは? 花ちゃんの(こっちからしたら気の遠くなるような)語学学習もそうだけど、作者の苦労も偲ばずにはいられなかった。ここで感情移入するとは、此れは如何に…
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