はなの街オペラ くもんの児童文学

森川成美(著者), 坂本ヒメミ(絵)

• 販売会社／発売会社: くもん出版
• 発売年月日: 2021/05/01
• JAN: 9784774331980

商品レビュー

2024/12/26

奉公人として田舎から出てきた少女が、ひょんなことから歌の才能を開花させ浅草オペラのスターになり、…と、まるで朝ドラのような女性一代記。

児童書なのでとても読みやすいし、一気に読めるのだけど、こんなに濃い人生を数時間で駆け抜けていいの？朝ドラだって半年もかかるのに…！？と謎の遠慮が生じて、数日かけて読んでしまいました。
ちゃんとした感想は他の方にお任せして（すみません）、児童書という簡素な形で書いていても、当時の様子とかオペラのこととか諸々、きっと膨大な資料を基に本気で書いているのだろうと伝わってきて、読者を舐めていない、作家さんすごいな！と思いました。
浅草オペラにちょっと興味持ちましたよね…。今は浅草でオペラとか聞かないけども、この人たちはあの後どこへ行ったのだろう。

2024/12/22

大正時代、宇都宮から東京に奉公に来た神谷はな。歌が得意なはなは、奉公先の書生さんに導かれ、やがて浅草の歌姫となる。

オペラと浅草オペラの違いなど分かりやすく説明してくれる。トスカや蝶々夫人なども。ブン大将は初めて知った。

浅草オペラは関東大震災と共に消滅してしまうが、この大正時代を代表する大衆文化を小学生にも分かるように描かれていて勉強になる。

恋の行方が中途半端だったかなあ。
3人ほど登場する殿方の誰と結ばれるのかしら？と思いながら読んでいたが、最後は歌姫らしい決断だったかなと思う。

2023/08/19

可愛い表紙に反して、
当日の女性の生き方が描かれていて、
びっくり。

ちょうど浅草の十二階が出てくる本を
別に読んだあとだったので、
どの立場の視点から書くかで
描かれ方が変わるよなあってことも発見。