商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 芸術新聞社 |
発売年月日 | 2021/04/27 |
JAN | 9784875866107 |
- 書籍
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雨を、読む。
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雨を、読む。
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商品レビュー
3.8
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天からの恵みであり、自分らではどうすることもできないものとして例えられてきた。 怪しいもの、寂しいもの、ときには和むもの。 挿絵でも雰囲気を感じたが、普段の景色も雨が降るだけで見え方感じ方が変わるため、そこに気持ちを乗せて表現するため、昔から色々なたとえや語彙があったんだと理解。...
天からの恵みであり、自分らではどうすることもできないものとして例えられてきた。 怪しいもの、寂しいもの、ときには和むもの。 挿絵でも雰囲気を感じたが、普段の景色も雨が降るだけで見え方感じ方が変わるため、そこに気持ちを乗せて表現するため、昔から色々なたとえや語彙があったんだと理解。 知らない上、この先出くわさないだろうという言葉が多々。 224冊目読了。
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雨にまつわる、雨を表す、言葉の数々が紹介された本。 日本らしい表現の美しさを実感できる。 「雨垂れ」などはよく使われるが、本書によると「家の軒や木の枝葉から雨滴がしたたり落ちること。また、その雫。」とあって、 雨そのものを直接的に言い表すのではなく、したたり落ちる雨滴を間接的に...
雨にまつわる、雨を表す、言葉の数々が紹介された本。 日本らしい表現の美しさを実感できる。 「雨垂れ」などはよく使われるが、本書によると「家の軒や木の枝葉から雨滴がしたたり落ちること。また、その雫。」とあって、 雨そのものを直接的に言い表すのではなく、したたり落ちる雨滴を間接的に表現する言葉が存在するということ自体に、改めて日本語の情緒を感じる。 また、「雨に縁ある妖怪と鬼」という章に添えられた文章がなんとも日本らしい。 「夏の夜はなぜか怖い。お盆のせいだけではない。 賑やかな祀りごとが日々おこなわれ、人が集まるその陰で、 神様の祠の裏でも、「何か」うごめいているに違いない。 大人になると薄れてゆく「怖れ」は、 言葉の中に生き続けていると思う。」 好きな言葉を幾つか。 ★「「柳櫻(りゅうおう)」といって、「陰陽のバランス」が偏らないよう、桜と柳は交互に植えられていることが多い」 ★銀竹(ぎんちく) 強い雨に、雲間からの光が反射して輝いている様子を銀色の竹に喩えた言葉。 ★瞑怒雨(めいどう) 急に空が暗くなり、雷と共に降ってくる雨のこと。 ★翠雨(すいう) 木々の青葉に降る、初夏の雨のこと。 ★霖々(りんりん) 降り止まない雨の様子をいう。 ★降りしらむ 雨や雪が降っているのに、辺りが明るんで見えること。 ★梅のつぶやき 梅雨の雨音を優しく表現した言葉。 ★雨香(うこう) 花の香りを含んで降る雨のこと。 素敵な本だなぁと思って手にしたのだけど、著者は装丁、広告のグラフィックデザインやショップの空間演出などを手広くされている方らしい。 京都にオリジナルショップもオープンさせているようだった。 なんだかちょっぴりお金のにおいがしてガッカリしたのは、私の僻みやひねくれのせいだろうか? そんなわけで☆3つ。
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日本はいつ雨が降ってくるかわからない。日本人は、そのために毎日天候を大変気にして生活してきたという。(金田一春彦『日本語』) とりわけ雨の名前や雨に関連した語は多いと言うので、偶々みつけたこの本を手に取ってみた。同じ雨でも春夏秋冬、さらにそれよりも細かい時季毎に呼び方が変わる。さ...
日本はいつ雨が降ってくるかわからない。日本人は、そのために毎日天候を大変気にして生活してきたという。(金田一春彦『日本語』) とりわけ雨の名前や雨に関連した語は多いと言うので、偶々みつけたこの本を手に取ってみた。同じ雨でも春夏秋冬、さらにそれよりも細かい時季毎に呼び方が変わる。さらに特定の時間帯にしか使えない雨の名前がたくさんあるのもおもしろかった。 ふとしたときに、この本で初めて出会ったたくさんのことばを思い出して、自分の五感や心を重ねてみたい。
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