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なりすまし 正気と狂気を揺るがす、精神病院潜入実験 亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ
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なりすまし 正気と狂気を揺るがす、精神病院潜入実験 亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ

スザンナ・キャハラン(著者), 宮﨑真紀(訳者)

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なりすまし 正気と狂気を揺るがす、精神病院潜入実験 亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 亜紀書房
発売年月日 2021/04/21
JAN 9784750516875

なりすまし

¥2,420

商品レビュー

3.8

11件のお客様レビュー

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2025/08/18

この本は閉鎖病棟の実験による不完全な論文が影響を与えた精神医療改革の光と影を追い続けた。 著者は精神医療の傲慢さやいい加減さを認めつつも、なお精神医療が発展して、将来信頼にこたえてくれると信じている。 精神科病院の実態だが、まるで刑務所の囚人のような閉鎖病棟に普通の人が入っても、...

この本は閉鎖病棟の実験による不完全な論文が影響を与えた精神医療改革の光と影を追い続けた。 著者は精神医療の傲慢さやいい加減さを認めつつも、なお精神医療が発展して、将来信頼にこたえてくれると信じている。 精神科病院の実態だが、まるで刑務所の囚人のような閉鎖病棟に普通の人が入っても、出た時には精神病になっているんじゃないかというくらい、ヤバい場所だとわかる内容。 一方で、社会心理学から精神科病院の質を調べるために偽装患者として潜入することは、不要な治療、不要な検査を受けたりしてしまうという点で、非常にリスクがあると感じた。 詳細はぜひ本書で確認してほしい。 映画を見ているようなスリリングな展開力で引き込まれる。

Posted by ブクログ

2023/01/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

面白かった!アメリカを始めとした精神医学の歴史がわかって興味深かった。 ・戦争のPTSDを発端とする精神医学と治療の必要性の高まり(DSMの始まり) ・フロイトを始めとする精神分析とアサイラムの広がり ・ローゼンハンの論文(精神障害の定義の不明瞭性と不当な精神病院への収監、非人道的な治療法への批判)1973年 ・症状別の詳細な病名の定義(DSMⅢ 1980年スピッツァー)と対処療法の確立→診療の標準化を果たす一方で、根本的な病因の究明の視点の欠如(治癒の有効性への疑問)、一人間としての包括的な診療の妨げ、製薬企業との癒着といった問題も ・公的支援の不足による精神病院の閉鎖、地域福祉に包括されることなく刑務所へ回収される精神障害者たち ・遺伝子学・免疫システムの観点・技術の進歩により解明されてきた精神障害の要因、精神病院の復活(コミュニティ形成、治療者との対話による信頼のプラシーボ効果、症状に対する文化判断による悪化を防ぐ効果のあるオープンダイアローグ)などの今後の希望 ...という理解! 精神医学、正常と異常の区別が歴史上終始曖昧すぎてちょっと唖然とした。 個人的に面白かったのは、 ・電気ショック療法を好んでやりたがる通称「火花先生」(“誰にでもやりました、そのチャンスさえあれば。ええ、職員も含めて”)←職員にもはもはや趣味すぎて笑える ・電気ショック療法の創始者(“ローマのと畜場を訪れたときに、突き棒で電気ショックを受けると豚がおとなしく従うのを見たと聞き、考案した。どうしてそういう発想に至ったのかは、分からない”)←本当に分からなすぎてうける ・フェミニストの妻を精神病院に厄介払いするも、妻が作家で有名人なためすぐ退院され糾弾された作家←厄介払いで入れられるの怖すぎるけど妻が強くて面白い ・ローゼンハンとスピッツァーの仲の悪さ(外交的で魅力的、主張は的を射ているけど細部は適当なローゼンハンと、データ分類が好きできっちり仕事するスピッツァー。表向きは丁寧に文通しているけどお互い慇懃無礼に批判しあっている)←研究者っぽい面倒くささ。これが現代の診療基準の根幹になっていると思うと興味深い。(あとスピッツァー、子供の頃に女の子の色気評価尺度作ってるの割と気持ち悪くて面白い) ・DSMⅢ策定は合議制で誰もが相手に被せるように話していてスピッツァーがタイプするのに精一杯だったこと←スピッツァー偉そうな割に1番面倒くさい所を担ってるし、きっちり分類してる割に肝心の根拠が曖昧で笑える。自分もこういう仕事しがち。 ケネディ家のローズマリーの話は可哀想すぎたしぞっとした。完全なる人権侵害なのにわりと最近まで行われていたのが怖かった。 それらを読んだ上で、はたから見たらだいぶおかしい側面もあるけど、それら全て含めて、精神医学はこれだけ曖昧なものに立ち向かい解決するために戦い続けてきたんだと思ったらホロリとした。 日本でも、精神障害の診断を下される人が増えている一方で嘘と言われやすかったり、発達障害がスペクトラム(連続体)であるという概念が広まったりしているなと思っていたけど、そもそもの診断基準がこんなに曖昧(議論を繰り返し更新していくもの)なのかと分かった。 定義を広くして助けを必要としている人を取りこぼさないようにするのか、定義を狭くして重症の人々へのケアを手厚くするのか、考え方の問題でも変わっていくことも分かった。 精神障害者のケアをどこが担うかという話も、精神病院への収容と拘束が問題になる一方で、仕事で関わる人の話を聞くと、やっぱり暴力的であったりコミュニケーションが難しい人を家族が軸となって世話したり周りに迷惑をかけずに自立して地域で暮らしていくのは限界があるという意見があったりするし、軽度の障害が生活を最もやりにくくさせる、そういう人が結局刑務所に行き着いてしまうという話も聞くから、社会問題として現実につながっている話だと思った。

Posted by ブクログ

2022/12/24

読み進むうちにどんどん期待していた方向とは離れていったけれど、それはそれとしてたいへん興味深く読みました。

Posted by ブクログ