商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 昭和堂 |
発売年月日 | 2021/04/14 |
JAN | 9784812220238 |
- 書籍
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食の世界史
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食の世界史
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商品レビュー
4
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食文化や食の歴史に関する内容で、大学の授業で利用できるようにつくられたテキスト的な書物。かなり専門的な内容もあるが、社会人としても食に関する知識や教養を身につけるのに最適。
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人間に欠かせないものの1つに食事がある。コロナウイルス感染拡大で緊急事態宣言が出ても毎日、何か食べているのだから。 世界と日本の食文化から入り、ヨーロッパとアジアアジアの食文化がどのようになっていったかまとめている。食の未来で最後を締めている。 意外だと思ったのは...
人間に欠かせないものの1つに食事がある。コロナウイルス感染拡大で緊急事態宣言が出ても毎日、何か食べているのだから。 世界と日本の食文化から入り、ヨーロッパとアジアアジアの食文化がどのようになっていったかまとめている。食の未来で最後を締めている。 意外だと思ったのは、14、15世紀のヨーロッパだ。この時代はペストのまん延による人口減少で大変だったが、労働力不足で農民や手工業者の賃金が上昇して生活水準が良くなった。 その結果、穀物よりも肉や乳製品などの動物性食品の消費量が増えた。フランスの有名な歴史家フェルナン・ブローデルは、この現象について「幸福な個人生活」の時代がやって来たと著者は引用している。 肉なんてぜいたく品で「欲しがりません勝つまでは」くらい困っていたかと思っていたので、驚いた。 食の未来について明るい見通しの人もいれば暗い見通しの人もいる。経済と同じで、予測が当たるとは限らないのでどうなるかな。
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「食」の観点から世界の歴史を俯瞰する本。 地域としては、ヨーロッパ全域とドイツおよびフランス、東南アジアと日本について概観を記している。中国を入れていないのは、あまりに膨大になるので、やむなく省略したのだろうと推測。 ただ、本書内でも述べられている通り、中華料理は世界三大料理の...
「食」の観点から世界の歴史を俯瞰する本。 地域としては、ヨーロッパ全域とドイツおよびフランス、東南アジアと日本について概観を記している。中国を入れていないのは、あまりに膨大になるので、やむなく省略したのだろうと推測。 ただ、本書内でも述べられている通り、中華料理は世界三大料理の一角を占めるので、一章追加してでも入れるべきではなかったのかと強く思った。 なお、本書で初めて知ったのが「コロンブスの交換」という言葉。「多数の人間が長距離を移動し、それに伴って動物や植物、さらに微生物のレベルに至るまでさまざまなモノが、大陸を越え地球規模で交流することになった」事象を指すとの事。 これにより、トウモロコシ、ジャガイモ、トマト、トウガラシ、カカオ、コーヒー、茶、麦、牛、豚、羊等々が世界的に広まった一方、食ではないが、天然痘などの病気も世界に広まり、先住民族が絶滅あるいは壊滅的に激減したという負の側面も本書では紹介されている。 現代は人やモノの移動がさらに容易になっていることから、病原菌やウイルスだけでなく、いわゆる「外来種」も生態系に大きな影響与える脅威として大きな問題になっている。また、有体物だけでなく、デジタル情報はさらに移動が簡単なので、「コロンブスの交換」の影響は良くも悪くもさらに大きくなっていると感じた。
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