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「自然」という幻想
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「自然」という幻想
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商品レビュー
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ベランダで植物を育てることに「本当の自然ではない」という抵抗感があったのだが、それでもいいんだ、意味があるんだとい勇気づけてくれる本。 人新世においては、人間活動の影響が大きくなりすぎているので、生態系ももはやヒトの影響なしにはありえない。この中でどうしていくのか、という新しい自...
ベランダで植物を育てることに「本当の自然ではない」という抵抗感があったのだが、それでもいいんだ、意味があるんだとい勇気づけてくれる本。 人新世においては、人間活動の影響が大きくなりすぎているので、生態系ももはやヒトの影響なしにはありえない。この中でどうしていくのか、という新しい自然観。
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著者は、厳密な意味で手つかずの自然や原始の森などない中で、守るべき自然とはどの時点の姿なのかを問いかけ、人為を介した自然保護手法について考察、提案する。 失われた大型動物を他所から導入して再野生化をすること、温暖化によって生息域が狭まった生物を他所に移送して絶滅を防ぐこと、など近...
著者は、厳密な意味で手つかずの自然や原始の森などない中で、守るべき自然とはどの時点の姿なのかを問いかけ、人為を介した自然保護手法について考察、提案する。 失われた大型動物を他所から導入して再野生化をすること、温暖化によって生息域が狭まった生物を他所に移送して絶滅を防ぐこと、など近年の議論を紹介し、「昔に戻す」以外の自然保護の目標を持つべきと訴える。 これまでの常識や保護の取り組みの意義を根本から覆すことになるので社会のコンセンサスが形成されるのに時間がかかりそうだが、「当たり前」を考え直すきっかけになった。 情報量が多いのと著者の攻撃的で挑発的な文体が鼻につくので、気になるところをつまむぐらいの読み飛ばし方で自分にはちょうどよかった。
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