難しい本をどう読むか

齋藤孝(著者)

• 販売会社／発売会社: 草思社
• 発売年月日: 2021/03/30
• JAN: 9784794225108

商品レビュー

2025/05/03

難しい本をどう読むか
2025.4.23

読んでいて最も納得したのはエマニュエル・レヴィナスの「全体性と無限」だ。今までにない顔の認識の仕方に驚くとともに関心した。
他者の顔や眼差しは暴力を犯そうとする人間に自分の罪を自覚させるものである。
顔は道徳的対応を求めるものとしての他者の対面の場での出現である。
SNSで誹謗中傷ができるのも顔を見てないせいだ！とつくづく思う。結論として難しい本に出会ったら解説書を頼りにする。そうすればこんなに先人の本は面白いんだと伝えたいような気がした！

2025/02/13

読書マラソン感想カードより；

古典や難読本(専門書ではない)の読み方解説。字がびっしりでなく読みやすい。また、古典の回りくどい表現を、「これまでにない型・考えを生み出す過程がそのまま書いてあるから難しい表現」と捉えていたのが良かった。読みたい本の範囲が少し広くなった。

オススメ度：★★★★★
いさな
品川図書館　019/Sa25

2023/12/12

この本の要点3つ。
・難しい本を読むことで、脳が鍛えられ知的好奇心が満たされる。
・文化や時代によって読みにくさを感じてしまうため、積極的に解説書を用いる。
・キーワードや肝の部分を読み解く。

第2部では、実際に難しい本を分かりやすく読み解いていく。
特に「論理哲学思考」「知覚の現象学」が印象的であった。
論理哲学思考では、僕らがイメージする哲学を真っ向から否定する内容。明らかに昔の哲学者にケンカを売ってる。なのに、納得させられるものであった。

知覚の現象学では、身体無くして思考はありえない。
抽象的なのだが、妙に納得させられた。