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ダンバー メディア王の悲劇 語りなおしシェイクスピア 2 リア王
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ダンバー メディア王の悲劇 語りなおしシェイクスピア 2 リア王

エドワード・セント・オービン(著者), 小川高義(訳者)

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ダンバー メディア王の悲劇 語りなおしシェイクスピア 2 リア王

2,970

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2021/03/05
JAN 9784087735062

ダンバー メディア王の悲劇

¥2,970

商品レビュー

3.2

5件のお客様レビュー

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2022/03/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

バッドエンド作品からは喪失感や悲壮感だけしか得られないのではないかと思っていたが、マイナスの感情や描写にこれだけ感嘆できたのは驚いた。 それぞれの思惑の描き方が(嫌なことに)全て共感できてしまう、共感させられてしまう。ダンバー逃走劇の盛り上がりも面白いし、とにかく秀逸な表現が、読み応えがあってどんどんページをめくってしまった。

Posted by ブクログ

2022/02/01

さすがシェークスピアの悲劇。救いが無い。先に読んだ本と設定同じなのに、むしろ娘を可愛い盛りに亡くす方が酷いのに、リア王の方が業が深いのかしら。途中でせっかく心入れ替えたのに、結局娘失うし。殺したいほど恨まれるような金も権力もいらないから、てっぺん掴みたい気持ちがさっぱりわかんない...

さすがシェークスピアの悲劇。救いが無い。先に読んだ本と設定同じなのに、むしろ娘を可愛い盛りに亡くす方が酷いのに、リア王の方が業が深いのかしら。途中でせっかく心入れ替えたのに、結局娘失うし。殺したいほど恨まれるような金も権力もいらないから、てっぺん掴みたい気持ちがさっぱりわかんない。それにしてもほんとになんで物語に出てくる上の子はろくでもないのか。

Posted by ブクログ

2021/10/26

現代作家は、超有名「リア王」をどうするのか。 「リア王」を戦国時代に変換した黒澤明監督映画「乱」では、億かけて作った城を燃やすシーンや鬼気迫る仲代達也の演技が、今も語り継がれる。 この物語では、現代でのメディア王ダンパーが娘たちの謀略により精神治療の病院へ「幽閉」された後から...

現代作家は、超有名「リア王」をどうするのか。 「リア王」を戦国時代に変換した黒澤明監督映画「乱」では、億かけて作った城を燃やすシーンや鬼気迫る仲代達也の演技が、今も語り継がれる。 この物語では、現代でのメディア王ダンパーが娘たちの謀略により精神治療の病院へ「幽閉」された後から始まり、ダンパーの脱走、娘たちの追跡、関連する人物たちの思惑などが、株主総会までの数週間に繰り広げられている。 原作では強烈な国王として君臨したリア王が、一代で大企業を築き上げたカリスマ経営者となり、老いて権力を子供に譲るときの未練と傲慢さがゆえに、怒り、裏切り、孤独を招き、荒地を放浪するところが、一つの見どころとなる。 現実と妄想のはざまを行き来する老いたダンパー 冷静さをダンパーに与え続ける道化師役のピーター、 悪役を演じても、どこか幼さが潜む長女と次女 巻末には「オリジナルストーリー」や「訳者あとがき」「解説」がついている。 先に「オリジナルストーリー」、物語と並行して「解説」を読み進め、読後の余韻に「訳者あとがき」を読むと、悲劇「リア王」をどのように同期させどのように差別化したかったかが、少し見えてくる。 悲劇は時に「後味の悪さ」を残す。 その残骸を読者はどのように昇華するのか……。 人によって、そのときによって、変化する……シェイクスピアだな~ぁ。

Posted by ブクログ

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