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小説 火の鳥 大地編(下)
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小説 火の鳥 大地編(下)

桜庭一樹(著者), 手塚治虫

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小説 火の鳥 大地編(下)

1,870

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 朝日新聞出版
発売年月日 2021/03/05
JAN 9784022517449

小説 火の鳥 大地編(下)

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商品レビュー

3.5

17件のお客様レビュー

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2024/08/14

要造、緑郎それぞれの野望。幾度となく繰り返されるタイムスリップで改変される歴史をめぐるドタバタは手塚的台詞回しも相まって容易に漫画の一コマが脳内に浮かぶ。火の鳥が誘う生命と地球の神秘というより、現代へとつながる人間の愚かさが強く描かれているので火の鳥そのものを期待してはいけないの...

要造、緑郎それぞれの野望。幾度となく繰り返されるタイムスリップで改変される歴史をめぐるドタバタは手塚的台詞回しも相まって容易に漫画の一コマが脳内に浮かぶ。火の鳥が誘う生命と地球の神秘というより、現代へとつながる人間の愚かさが強く描かれているので火の鳥そのものを期待してはいけないのだろうなとは思う。でも「人間とは記憶だ」という台詞には強く頷く。火の鳥を象徴する人物・猿田博士のキャラの捉え方は的確。それでもういいんじゃないかな。

Posted by ブクログ

2024/08/07

巻末の原案がこうなったかー という驚きはある。よくここまで膨らませたと感心する。ただ、これが火の鳥の最後の作品かと思うと、物足りないような・・・ 昭和っぽいセリフの言い回しは、いかにも手塚作品という感じがした。

Posted by ブクログ

2023/01/06

火の鳥・大地編。 火の鳥の新能力が物語の核になっていくのは、この設定を作った以上仕方ないのだ、と思って読み進めていましたが、そんな原理主義なんてこだわらなくてもいいじゃないか、というぐらいに読み進む速さが衰えずに最後まで読めました。 火の鳥の力と権力に取り憑かれた人々と、人間...

火の鳥・大地編。 火の鳥の新能力が物語の核になっていくのは、この設定を作った以上仕方ないのだ、と思って読み進めていましたが、そんな原理主義なんてこだわらなくてもいいじゃないか、というぐらいに読み進む速さが衰えずに最後まで読めました。 火の鳥の力と権力に取り憑かれた人々と、人間の意思を信じぬく人たちの戦い。何度も理想の答えを求めてリセットする世界を経験してゆくうちに、なすべきことは何かをそれぞれが探し求め理解していく様。大きな力に逆らうことはできずとも、時代の流れを良い方向に変えて行くことはできるのではないか、それは自分一人ではなく、この生きている時代だけでなすことでなく、もっと多くの人間が集まって大きな力に対抗するべきじゃないか、というテーマは含まれていたように思います。 そして、どこまでも自分の欲望と意志の葛藤に苛まれてしまう猿田は悲しい。彼の業は、どの時代でもなくなることはなく、その時代の結末を見届ける役割を任されてしまう。それぞれの火の鳥の登場人物の全てを背負って、生き続けてゆく猿田は全編通しての語り部であり、主人公であ流のだな、と思います。 うまくいえてる感じはないのだけど、冒険譚であるワクワクと、人一人がなすべきことを任された時の覚悟と、踏み躙ろうとする暴虐。それらをひっくるめて流れ続ける大きな流れの壮大さと残酷さは、十分に読むことができました。

Posted by ブクログ

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