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「運命」と「選択」の科学 脳はどこまで自由意志を許しているのか?
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「運命」と「選択」の科学 脳はどこまで自由意志を許しているのか?

ハナー・クリッチロウ(著者), 藤井良江(訳者), 八代嘉美(監訳)

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「運命」と「選択」の科学 脳はどこまで自由意志を許しているのか?

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 日本実業出版社
発売年月日 2021/02/27
JAN 9784534058379

「運命」と「選択」の科学

¥2,420

商品レビュー

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2021/06/20

筆者は神経科学の観点から、以下問いている。 『人は自分の人生をどれだけコントロールできるのか(運命的決定論ではなく、自由意思による選択ができているか(と理解))』 この問いに対して筆者は、研究を進めれば進めるほど、運命はあらかじめ定められているという主張は強力になる と言って...

筆者は神経科学の観点から、以下問いている。 『人は自分の人生をどれだけコントロールできるのか(運命的決定論ではなく、自由意思による選択ができているか(と理解))』 この問いに対して筆者は、研究を進めれば進めるほど、運命はあらかじめ定められているという主張は強力になる と言っている。 但し、全ての意思決定が生物学的宿命(遺伝的なもの等)によるものではない、とも言っているように感じる。 また、筆者は自由意志を信じることに意味があるという希望を持っているようだ。 脳の回路を理解し、様々な欲求をコントロースする方法がわかれば正しい決断ができる(近づく)と言っていると、理解した。 章立ては、以下で構成 ➀自由意志か、運命か? ②成長する脳 ③慈しむ脳 ④空腹な脳 ⑤認識する脳 ⑥信じる能 ⑦予測できる脳 ⑧協力する脳 ⑧協力する脳での、利他行動と慈悲心の可能性を支持する神経科学論の構築に価値があると筆者は考えている。 またこの概念を思考に組み込み、集団行動の可能性を変え、地球規模の問題に取り組むこともできるかもしれないと期待しているようだ。 一人一人が利己的な考えからほんの少し利他心と慈悲心を意識し行動するだけで、よりよい社会の変容につながる可能性に共感しつつ、 私自身も感謝の念・相手を認めるという、日常行動を努めようと感じた。

Posted by ブクログ

2021/06/08

出版社より献本御礼。 遺伝的な運命に対し人はどこまで立ち向かえるのかを、最新の研究を元に探っていく本。神経科学者である著者が、様々な専門家にインタビューする形で書かれている。 始めの方に断りがあるとおり、人を形作るのは生まれつきの要因と環境要因の相互作用である。どちらか片方だ...

出版社より献本御礼。 遺伝的な運命に対し人はどこまで立ち向かえるのかを、最新の研究を元に探っていく本。神経科学者である著者が、様々な専門家にインタビューする形で書かれている。 始めの方に断りがあるとおり、人を形作るのは生まれつきの要因と環境要因の相互作用である。どちらか片方だけと考えるのはだいたい間違っている。なので自分に対しては簡単に「才能がない」で諦めるのはやめた方がいいし、他人に対しては過度に努力を求めないほうが良い。 例えば体重に関しては70%が遺伝子による影響だと見積もられている。しかも残りの環境要因の中には、妊娠中・授乳中の母親の食事や、離乳時の食事も含まれる。これは環境要因であるとはいえ、本人にのコントロール外であり、運命みたいなものである。それを知った上で他人に対して「お前が肥満なのは努力が足りないからだ」と言えるだろうか。 本書の良いところは、運命の先についても書いているところである。プッチ神父は悪い未来であっても知ったほうがいい、なぜなら覚悟することができれば幸福だからと述べた。本書では正に悪い未来を知るべきかどうかで悩む人達が紹介される。親に遺伝病があり、自分にもその遺伝子が受け継がれているかもしれない。他人のことならば「さっさと遺伝子検査を受けるべきだ」と言えるが、当人にとっては違う。その遺伝子を持っていると告げられることは死刑宣告に等しい。もし駄目だったらこれからどのように生きればいいのか。なのでつい検査を後回しにしてしまう。未来は自分の意志で知るのではなく、強制的に知らされる方がいいのかもしれない。 最後に本書の副題である「脳はどこまで自由意志を許しているのか?」について書いておこう。本書に登場する研究者は、自由意志を信じないと言っている。ただし自由意志が無いと考えると気が滅入るので、自由意志を信じることに大きな意味はある、と。著者も自由意志への信頼とは錯覚かもしれないが、社会と人生を円滑に動かすには必要なのだろうと締めている。実に正直でよろしい。

Posted by ブクログ

2021/04/02

脳科学の研究で必ず出てくる問題「人間に自由意志はあるのか」 似ているテーマとして人間の才能は遺伝で決まるか環境で決まるかというものもあるが、本質的には同じ問いかけだろう。 同テーマの本は何冊もあるので内容的には必ずしも目新しいものではなかったが大好きなテーマなので楽しく読むこ...

脳科学の研究で必ず出てくる問題「人間に自由意志はあるのか」 似ているテーマとして人間の才能は遺伝で決まるか環境で決まるかというものもあるが、本質的には同じ問いかけだろう。 同テーマの本は何冊もあるので内容的には必ずしも目新しいものではなかったが大好きなテーマなので楽しく読むことが出来ました。 脳を老化から守るための秘訣というのがとても的を得ているので紹介しておきます。 ・身体をよく動かす ・夜はよく眠る ・人づきあいを絶やさない ・食事に気をつける ・学び続ける ・常に前向きでいる

Posted by ブクログ

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