商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 2021/02/25 |
JAN | 9784093866033 |
- 書籍
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鳴かずのカッコウ
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鳴かずのカッコウ
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商品レビュー
3.8
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『#鳴かずのカッコウ』 ほぼ日書評 Day803 著者の手嶋龍一氏は、我々世代には湾岸戦争〜米同時多発テロあたりのNHKワシントン支局長と言った方が、すぐに顔が浮かぶかもしれない。 並行して読んでいる国家インテリジェンスに関する対談本に本書に関する記載があったので読み始めた...
『#鳴かずのカッコウ』 ほぼ日書評 Day803 著者の手嶋龍一氏は、我々世代には湾岸戦争〜米同時多発テロあたりのNHKワシントン支局長と言った方が、すぐに顔が浮かぶかもしれない。 並行して読んでいる国家インテリジェンスに関する対談本に本書に関する記載があったので読み始めたら、何とも面白い。 主人公は「ジミー君」というあだ名までつけられる実に目立たない青年。一度来た客の顔は絶対に忘れないという焼肉屋のママさんにも、顔を覚えてもらえないほどだ。 そんな彼が、フォトグラフィックメモリーの特技と生来の粘り強さ、そして前述の地味さを武器に、日米中露に北朝鮮やウクライナまでに渡る、国際闇取引の全貌を丁寧に紐解いてゆく。 前述の対談本によれば、内容はノンフィクションといっても良いほどのものらしい。現代国家の裏を垣間見るにも有用かも。 https://amzn.to/3B8BI1Y
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なるほどーーー! 最後まで展開が読めなかった…! インテリジェンスオフィサーという単語自体初めて知るものだったけど…VIVANの野崎と同じ…?あれは公安警察だからちょっと違う? 意外と身近にいたりするのかな、なんて考えちゃいますね。
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佐藤優が推薦していたインテリジェンス小説。実務をよく知る手嶋龍一氏が描く物語なので、小説としての出来も良いのだが「公安調査庁」の立場や仕事、インテリジェンスの世界がよく分かる。勘ぐり過ぎて、文章一つ一つに何かの含みがあるのではと考えてしまうほど。しかし自分自身の人生を送れなくなる...
佐藤優が推薦していたインテリジェンス小説。実務をよく知る手嶋龍一氏が描く物語なので、小説としての出来も良いのだが「公安調査庁」の立場や仕事、インテリジェンスの世界がよく分かる。勘ぐり過ぎて、文章一つ一つに何かの含みがあるのではと考えてしまうほど。しかし自分自身の人生を送れなくなるスパイ生活のようなものは、ドラマチックではあるが、実際に自分には務まらないだろう。インテリジェンスは、目的のために偽る事を辞さない。 ー そして二〇〇五年、いよいよ、船を大連造船所に移して継装に取りかかった。艦体の鍋がきれいに落とされ、中国海軍の標準塗装である「浅葱灰色」に塗り替えられた。航空母艦として蘇らせる大規模な工事が始まったのである。「ワリャーグの主動力装置は、ウクライナで取り外されたことになっていました。しかし、実際は、蒸気エンジンとボイラーはそのまま残されていたのです。空母『遼寧」が就役した後に、なんと徐増平が、「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」の取材に応じて、そう認めました。四基のエンジンはそのまま残っており、パイプやケーブルも一応切断されていたものの、容易く再生できる状態にしてあったと」ウクライナと中国を結ぶ底知れぬ地下水脈を思って、壮太は嘆息した。 ー たとえ動力機関が温存されていたとしても、何年も放置していれば、使いものにならないのではありませんか」「たしかに、肝心の動力系が動かなければ、就航のめどは立ちません。そこで、中国側が目を付けたのは、黒海に面したウクライナの造船都市、ムィコラーイウにある国立アドミラル・マカロフ造船大学でした。ソ連時代、空母用ボイラーをもっぱら設計していた頭脳集団です。この大学を出て、黒海造船所でワリャーグの開発を担当したエンジニアたちを中国に連れてくればいい。そう考えたのです。空母に採用された新鋭ポイラーの設計図と修理手順書を密かに手に入れ、金にものを言わせて優秀な技師たちを招聘した。技術移転の舞台となったのは、大連造船所とハルビンのボイラー工場と聞いています」 ー 別れ際、提督は握手をしながら壮太に問いかけた。 「ところで、選事の艦番号がどうして16なのか、ご存じですか」「いいえ、中国では何か縁起のいい数字なんでしょうか」「16という番号には、中国海軍の執念がこもっているんです。ワリャーグを手に入れようとウクライナと交渉を始めてから修復が成って「遼寧」が就役するまで、じつに苦節十六年というわけです」温厚だったまなざしに鋭い光が差した。われわれはそんな手強い相手と対峙している。日本がアメリカの庇護のもとで安寧をむさぼってきた時代は終わりつつあるー。 まさかこの本でワリャーグと再会するとは思わなかった。小説なので、少し誤魔化す部分と事実をそのまま記載し自身の実力を誇示する部分と、虚実入り混じる。
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