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プライバシーという権利 個人情報はなぜ守られるべきか 岩波新書1868
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2021/02/22 |
JAN | 9784004318682 |
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プライバシーという権利
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プライバシーという権利
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商品レビュー
3.6
7件のお客様レビュー
プライバシーについて非常にわかりやすくまとめられた本だと思いました。 この本では少し触れられていた、「防犯カメラ」についていえば、個人的には、よくテレビなどの犯罪に関する報道で、「防犯カメラに映っていた犯人の映像」などと言っているけど、よく考えるとそのカメラは、その犯罪の防止そ...
プライバシーについて非常にわかりやすくまとめられた本だと思いました。 この本では少し触れられていた、「防犯カメラ」についていえば、個人的には、よくテレビなどの犯罪に関する報道で、「防犯カメラに映っていた犯人の映像」などと言っているけど、よく考えるとそのカメラは、その犯罪の防止そのものには役に立っていないわけで・・・。「防犯カメラ」というなら、カメラがその犯罪を行っている人に対して「ちょっとちょっと、そんな悪いことするんじゃないよ」という声がけぐらいして欲しいと思う(笑)。「防犯カメラ」になってないんだから、メディアもいさぎよく「監視カメラ」と言えばいいのにと思ってしまったのでした。
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2021年頃時点での、プライバシーに関する法的・社会的論点について国内外の動向を整理しており、読みやすい。2022年4月に施行される改正個人情報保護法についても、主要な論点をカバーしているように思われた。 1〜3章では、「害悪に基づくアプローチ」を採用する米国と、「権利基底アプ...
2021年頃時点での、プライバシーに関する法的・社会的論点について国内外の動向を整理しており、読みやすい。2022年4月に施行される改正個人情報保護法についても、主要な論点をカバーしているように思われた。 1〜3章では、「害悪に基づくアプローチ」を採用する米国と、「権利基底アプローチ」を採用する欧州(特にドイツ)でプライバシー保護に関する捉え方が異なること、また、日本においては、法律上「プライバシー」の保護は明文化されていないものの、他の様々な権利と関連するかたちでの保護が考えられていることに言及している。 4章以降はより具体的に、GDPRと日本の個人情報保護法の内容を中心に、プライバシー保護に関する国内外動向を紹介している。 特に日本の個情法の課題として、公的機関における個人情報の取扱いについての独立監視機関が存在していないことが挙げられている。 また、104ページに記載されている、日本の個情法において権利関係が十分に整理されていないことが、事業者の義務内容の非限定性に影響してしまっているという指摘も興味深い。 最終章で触れられているAIの「説明可能性」については、アルゴリズムに関する専門性を有する者が、アルゴリズムの論理回路を同様の知識をもつ他者に対して説明可能であることを指すとしている。たしかに、人間による介入自体はこのような監査プロセスによって一応成立するように思われる。同時に指摘しているように、他の重要用語である「透明性」や「説明責任」 との区別についてもたしかに大事だと感じた。 これら3つが総合的に達成されたような状態として人間介入の権利を達成していくことが重要であるという点についても理解できた。
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プライバシーと言っても、ドイツを中心としたEU圏とアメリカでは守るべき規範が大きく異なっている、ということを本書で初めて知りました。 日本には、「個人情報保護法」はあるけれど、その法律により守られることが期待されている「プライバシーの権利」については規定されていない、ということも...
プライバシーと言っても、ドイツを中心としたEU圏とアメリカでは守るべき規範が大きく異なっている、ということを本書で初めて知りました。 日本には、「個人情報保護法」はあるけれど、その法律により守られることが期待されている「プライバシーの権利」については規定されていない、ということも。 ドイツは個人情報にうるさいらしい、と漫然と思っていたことについて、その思想の背景も理解することができましたし、何故海外でフェイスブックがこんなに厳しく批判されているのか、とか、ビッグデータの保存サーバをどの国に置くかが問われる理由等、漠然と抱いていた疑問が、プライバシーの権利やその国際動向を知ることにより、理解できたように思います。
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