商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2021/01/22 |
JAN | 9784041099568 |
- 書籍
- 文庫
ぜんしゅの跫
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ぜんしゅの跫
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商品レビュー
3.8
95件のお客様レビュー
怪異の引き波、ぜんしゅの跫。 「ぼぎわんが、来る」の前日譚が収録された『鏡』だけでも価値がある。 ほかの短編も、終始、口をあんぐりしてしまう話ばかりだった。 比嘉姉妹シリーズ第5篇。
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元々「ぼぎわん」でハマってから好きな作家さんなのだが、このうだるような酷暑のせいもあってか先日から澤村伊智さんの本に涼を求めているようだ。これは5編の短編集。全編ホラーで奇妙なテイスト。最後の表題作に比嘉姉妹が登場して面白かった。姉の琴子のクールキャラ、妹の真琴の無茶キャラが久し...
元々「ぼぎわん」でハマってから好きな作家さんなのだが、このうだるような酷暑のせいもあってか先日から澤村伊智さんの本に涼を求めているようだ。これは5編の短編集。全編ホラーで奇妙なテイスト。最後の表題作に比嘉姉妹が登場して面白かった。姉の琴子のクールキャラ、妹の真琴の無茶キャラが久しぶりだったなぁ。皆までは言わないが「ぜんしゅ」ってのはそういうことだったとは。画家の卵、田誉くんの描く絵を見たいものだ。もちろん全編通してほどよく涼を得られた。当然だがクーラーのよく効いた部屋で。
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- ネタバレ
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比嘉姉妹シリーズ5作目。どれも面白い5篇だった。 これまでの出来事との時系列が分かるようになっていて、繋がりが感じられてよい。 『鏡』 田原秀樹の認識のズレ方が本当に絶妙で途方に暮れる。自らのことを善人で良き夫で、更には良き父になれると信じて疑わないところが致命的だ。久しぶりの登場で、この感覚を思い出した。 真琴がどうなっているのかが心配だ。 『鬼のうみたりければ』 これはサービス精神旺盛な関西人の語りにぐっと引き込まれて読んでいたら、最後に背中が寒くなってくる怪談だった。シンプルに怖い。 表題作は怪異の名前の謎解きが面白くて、今回も「なるほどなぁ」と納得。 琴子と真琴と野崎が活躍するので特に良かった。琴子の責任感の強さ、真琴の優しさがよく分かる話で、それを理解する野崎も含めてみんなに幸がありますようにと祈ってしまった。
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