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星座の起源
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星座の起源
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商品レビュー
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子供のころから星座の話が好きで、野尻抱影の星座のお話の本を読んでいた。そこには星座のまつわるギリシャ神話が紹介されているのだが、それと同時に、星座は古代メソポタミアの羊飼いが夜空を見上げているうちに、思いついたものだとも書かれていて、ギリシャ文明とメソポタミア文明の大きな時間の開...
子供のころから星座の話が好きで、野尻抱影の星座のお話の本を読んでいた。そこには星座のまつわるギリシャ神話が紹介されているのだが、それと同時に、星座は古代メソポタミアの羊飼いが夜空を見上げているうちに、思いついたものだとも書かれていて、ギリシャ文明とメソポタミア文明の大きな時間の開き(もちろんそれは、少し大きくなってから気が付いたものだけれど)があるのに、なぜそれについて説明がないのかずっと疑問に思っていた。 そんな私の長年のもやもやを解消してくれる本に、やっと巡り合えた。ギリシャ神話がメソポタミアで生まれた星座とどのように結びついて行ったか、それについてはまだまだ分からないことだらけだそうだが、数千年の人類史の時間の開きのあいだに(エジプト文明の天文学を経由して)、今、私たちの時代でも宇宙の基本的な宇宙の区画分けとして使われているのだから、悠久のロマンというほかないのである。 著者はエジプト考古学を専門とされているとのことだが、アマチュアの天文学者でもあり、考古学の手法を用いてエジプトとメソポタミアの星座の成り立ち、天文学の在り方を優しく紐解いてくれている。図版も豊富で、古代の天文学、宇宙観を知ることができるのもありがたい。 古代メソポタミア文明の天文学研究がもっと進めば、歴史の空白が埋まるかもしれない。まだまだこれから楽しみな学問分野である。
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