商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2021/01/16 |
JAN | 9784309208169 |
- 書籍
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レストラン「ドイツ亭」
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レストラン「ドイツ亭」
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商品レビュー
4.1
38件のお客様レビュー
人間であることは、つらいものだ。 ユルゲンの告白に、父ヴァルターが投げかける言葉。 第4部、後半に出てくるこの言葉が、ずしりと心に響いた。 本作は、アウシュビッツ裁判を軸に、代理ミュンヒハウゼン症候群や、猟奇的快楽に葛藤する場面など、人間であるとは?についての問いかけが散りばめ...
人間であることは、つらいものだ。 ユルゲンの告白に、父ヴァルターが投げかける言葉。 第4部、後半に出てくるこの言葉が、ずしりと心に響いた。 本作は、アウシュビッツ裁判を軸に、代理ミュンヒハウゼン症候群や、猟奇的快楽に葛藤する場面など、人間であるとは?についての問いかけが散りばめられている。 戦時下の異常な状況下での行為を裁くことに、意味はあるのか。公正な裁きなんてあるのか。 戦後20年経ってから行われた裁判は、当初そんな雰囲気のなか始まる。 ヒトラー政権下では、服従以外の行為は自身や自身の家族を危険に晒すことにもなる。 それを前提にしても、アウシュビッシュ収容所での行為はあまりにも残虐で、非情すぎた。 2022年、アウシュビッシュ収容所の門で、ナチス式敬礼をした外国人観光客が罰金刑に処されたというニュースを思い出した。 人間ってなんだろう。 人間であるとは、どういうことなんだろう。
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1963年、フランクフルトで始まった「アウシュヴィッツ裁判」。被告人や証人、それを取り巻く市井の人々の物語。当時のドイツの人々の複雑さが臨場感を持って体験できる。厳しい内容だが、希望も感じられた。
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ナチスドイツがやったこと、思い出さなくていいしゃない、な空気のドイツで アウシュヴィッツで起きたことの裁判がはじまった。 ドイツでは70年代まで、配偶者の許可がないと女性が働けなかったこと 隣国ポーランドへ行くのにビザが必要だったこと、 東ドイツの描写など 当時の空気感が想像...
ナチスドイツがやったこと、思い出さなくていいしゃない、な空気のドイツで アウシュヴィッツで起きたことの裁判がはじまった。 ドイツでは70年代まで、配偶者の許可がないと女性が働けなかったこと 隣国ポーランドへ行くのにビザが必要だったこと、 東ドイツの描写など 当時の空気感が想像できた こういうのは実話を読んだ方がいいと思ったけど 小説で読むのもいいかも。 彼らはわれわれに慰めてもらいたがっているんだろう。 なんて図々しいんだろう。 でも、うっかりやってしまいそう。そういうこと。 生き残った人も、生き残ってしまったこと、アウシュヴィッツと聴くたびに思い出してしまうこと。 生き残った人にもものすごい傷跡を与えたんだと感じた。
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