桃太郎のきびだんごは経費で落ちるのか？ 日本の昔話で身につく税の基本

高橋創(著者), 井上マサキ(著者)

• 販売会社／発売会社: ダイヤモンド社
• 発売年月日: 2021/01/13
• JAN: 9784478110362

商品レビュー

2025/08/29

図書館の児童書コーナーで背表紙を見て、タイトルに惹かれて借りた。もう、つかみからしておもしろすぎる。
読む前の推測としては、きびだんごは経費になる。

おもしろくて一気に2章読んだ。昔話の世界観に税制を持ち込むスタイルが面白すぎて、会話形式なのもあって時折声を出して笑った。バイトの小沢くんがいい味出してる。
前書きにあった固定資産税が出てくる昔話で、まさかのわらしべ長者が出てくるとは思わなかった笑
でも確かに屋敷を手に入れたなら、固定資産税も払うべきだよね。

税金の世界では手に入れた収入が合法か違法か関係なく計上するのは初知り。驚いた。
あ、でも、よく考えたら夜の仕事とか風俗でも課税対象になるもんね。

まとまった時間が取れなくて、各章ごとに区切って読み進めた形なんだけど、この本は面白いし分かりやすいから一気に読むべき本だった。くそー惜しいことした。最初に読む時が1番その本の印象を決めるから大事なのに。おかげで感想もキレの悪いぶつ切りになってて、ものすごい消化不良感。あーもったいない。

＋追記。
昔ばなしに出てくるこれは課税なるの？どうなの？ってところの答えが次々書かれると思いきや、それもあるけど気になって読み進めていくうちに自然と税金のことについて学べるようになっている。そのことに気付いて驚いた。
税金とか確定申告とか、苦手なんです〜勉強するのもやる気出ないんです〜って人にこの本いいかも。
わらしべ長者は税金を払わなきゃいけないのか？とか、疑問を追っていくうちに自然な流れで税金について勉強できる。

読み終えた。
最初は桃太郎のきびだんごは経費で落ちるのか気になって読み始めたが、ラストはもうホラー。
いろいろ出てきた昔ばなしの中で、浦島太郎だけが不憫に思えたよ…
分福茶釜のタヌキの時は、タヌキが礼儀正しくって可愛かったなぁ。
副題の「日本の昔話で身につく税の基本」が本の内容そのまんまでびっくり。もうほんとこう説明するしかない。
会話形式になってるから読みやすいし、するする読んでるうちに税金のことを勉強できる。これ、ティーンズ向けの棚に置かれてたけど、大人向けの棚にも置くべきだと思う。
確定申告の時期に著者が現実逃避した成果と、税理士が昔ばなしの設定に現代の税制を持ち込んだらどうなる？を真剣に考えた結果が、こんなに面白い本になるんだもんな。大人が本気で遊んだものって面白いよね。

2025/06/01

タイトルを見て、「どういうこと！？」と思い読みました。難しくてとっつきにくい、でも絶対に必要な『税金の知識』　基本的なことが楽しく学べて、「知ってた方がお得だ！」と新たな発見もあり面白かったです。

2024/07/19

税にはいろいろな種類がある。加税の対象となる ものについても、加税の方法についても、なじみのないものがある。
昔話(誰でも知っていることうを例にして 分かりやすく例示しているのか良。だがむりやり、 こじつけているように見えるところもある。(税の性質

経済の視点からは、税のしくみを理解するには不十分であると思うが、現実を考えるにはキッカケを作ってくれる、