商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 宝島社 |
| 発売年月日 | 2021/01/08 |
| JAN | 9784299012364 |
- 書籍
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元彼の遺言状
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元彼の遺言状
¥1,540
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商品レビュー
3.7
624件のお客様レビュー
付き合っている相手から、平均価格以上の婚約指輪とともにプロポーズされても平均の3倍は出すべきだ、自分を見くびっているのかとキレ散らかす冒頭から、個性が強すぎて無理かも~と思いながら読んだ。麗子は一見拝金主義にも見えるけど、本当は客観的事実として自分のスキルと仕事の価値とリスクを数...
付き合っている相手から、平均価格以上の婚約指輪とともにプロポーズされても平均の3倍は出すべきだ、自分を見くびっているのかとキレ散らかす冒頭から、個性が強すぎて無理かも~と思いながら読んだ。麗子は一見拝金主義にも見えるけど、本当は客観的事実として自分のスキルと仕事の価値とリスクを数値化した上で仕事を選んでいるんだろうな。小さな報酬をせこせこ積み重ねて貯金するんじゃなくて、どうせやるなら大きい仕事がしたいとうか。そこは理解できた。 仕事柄遺言に触れる機会があるので、作中の遺言の内容的にこれはかなり無理があるのではと思ったけれど、さすが弁護士経験のある作者なだけあって過剰表現はあれど現実的な解決となっていてお見事。そこからしょうもない男のプライドとか見栄を抽出している。 シスターフッドの要素もあり、他の作品も読んでみたいと思う。
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昔、法律事務所で働いていたので、そのときのこといろいろ思い出しておもしろく読めた。 もちろんこんな強烈なキャラの弁護士はいなかったし、こんな事件が起こることもなかったけど、弁護士登録番号や「自由と正義」とかあったなーって。 麗子さんの今後も読んでみたいので続編とかあるといいな。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
剣持麗子は憤慨していた。3か月付き合った彼が差し出した指輪はちっさい、ちっさいダイヤモンドで、値段は年齢相場の平均値の42万円。「平均の3倍は出すべきでしょっ! 私をそんな安い女だと思っているわけっ!」怒りの勢いのまま麗子は彼氏を振り、自宅で元彼の森川栄治にメールを送った。踏みにじられたプライドを、栄治とのやりとりで回復したかった。ところが後日、受取ったメールは、「森川栄治氏は永眠いたしました」という知らせで… ひょんなことから元彼の死を知った麗子。しかしその栄治は奇妙な遺言状を残していた。曰く「自分を殺した人間に遺産を譲る」と。栄治はインフルエンザで死んだらしく、それを知った栄治と麗子の共通の知り合い・篠崎は「僕がインフルエンザを栄治にうつした。僕が犯人になるんじゃないかな」と、麗子を弁護士として遺産相続を目論見る。そして麗子は栄治が残した遺言の謎を追っていくことになるのだ。 42万円の指輪を叩きつけ、「3倍の120万は出すべきでしょ」という非常に鼻持ちならない女、麗子に、読み始め当初は共感できなくてムカムカする。けれど栄治の遺言状に取り組んでいくうち、麗子の金への執着は、金自体が欲しいのではなく金で表される「評価」が欲しいのだということが分かってくる。麗子は全く金や贅沢に執着しておらず、留置所生活にも寛げるタフさをもっていた。彼女が金を追求するのは、高価なもので身を飾って見栄を張りたいわけでも、贅沢な暮らしをしたい訳でもなく、金がもつ「客観的評価」を欲していたのだ。栄治の謎を追ううち、関わる人たちから「麗子さんは本当は金が欲しいんじゃないんだよ」などと指摘されるが、麗子自身も「本当に欲しいもの」が見えていない。「金のためだ」と言いながら、栄治の従妹・紗英を身を挺して守ったり、栄治の看護婦の朝陽の依頼に応じたりする。 麗子には兄が居て、父はいつも兄ばかり褒めて麗子を褒めたことがなかった。それで麗子は父や兄に反感を抱いていたが、実はそこにも麗子の幼少期のエピソードがあって、この鼻もちならない女の本質が、実に思いやり深い不器用な性格なのだということが分かってくる。 栄治の謎を解くうちに関係者から「金では買えない大切なもの」をあれこれ聞かされ、それが理解できない麗子は内心ムカついていたが、彼らと関わっていくうち、「自分がどうして金に執着しているのか」も考えていく。決して裕福な弁護士とは言えない町弁の村山とのやりとり、そして彼の死を受けて、麗子は心を大きく揺さぶられる。こんな深いやりとりをプロポーズの彼とも出来ていたら、指輪の値段なんかで別れることはなかっただろう。プロポーズするほどの付き合いだった彼よりも、ホンの数日しかやりとりのなかった村山の方が、麗子の心を揺さぶっていた。 そんなひどい振り方をした彼だが、高価な指輪を用意して再度アタックをかけてきた。立派だ。続編もあるようなので、その時には二人は結婚しているかもしれない。一見ゆがんでいるように見える麗子の性格。それの本質を麗子自身が見出していくことで読者とともに成長していく物語。
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