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足利の血脈 書き下ろし歴史アンソロジー
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足利の血脈 書き下ろし歴史アンソロジー

アンソロジー(著者), 秋山香乃(著者), 荒山徹(著者), 川越宗一(著者), 早見俊(著者), 鈴木英治(著者), 木下昌輝(著者), 谷津矢車(著者)

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足利の血脈 書き下ろし歴史アンソロジー

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 PHP研究所
発売年月日 2020/12/19
JAN 9784569848402

足利の血脈

¥1,870

商品レビュー

3.5

8件のお客様レビュー

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2025/10/12

扇谷上杉、北条氏を描いた富樫倫太郎「早雲の軍配者」の後に読んだ作品として最高だった。非常に混沌としていながら、戦国期の甲信越・関東の土台となった"古河公方"に纏わる連作短編アンソロジー。 1.嘉吉の狐:古河公方初代成氏-唯一の生き残りの前半生。足利義政への恨...

扇谷上杉、北条氏を描いた富樫倫太郎「早雲の軍配者」の後に読んだ作品として最高だった。非常に混沌としていながら、戦国期の甲信越・関東の土台となった"古河公方"に纏わる連作短編アンソロジー。 1.嘉吉の狐:古河公方初代成氏-唯一の生き残りの前半生。足利義政への恨みと関東公方としての覚悟、それとかの有名な嘉吉の変のリンクが自然で良い。 2.清き流れの源へ:大人しい茶々丸というのが新鮮だったが、途中の豹変の過程が不明瞭で違和感。 3.天の定め:北条に抗い続けた晴氏。子への非情さと情の狭間で揺れ動く心情がよく描かれている。 4.宿縁:他と一線を画す荒山氏らしい独特な作品。源義家から描き、さくら一族の特殊能力というSF要素を加え、北条の乗っ取りを描く。 5.螺族の龍:こちらも独特な作品。荒唐無稽さではダントツ。天海和尚や曲直瀬道三を出す発想には感服するがさすがに突飛がすぎる。 6.大禍時:信長抹殺にさくら一族が関わっていたというストーリー自体は突飛だか、義氏の心情によくスポットライトが当たっており良作。気弱・優しい義氏の人間らしさが同情を誘う。 7.凪の世:江戸期・喜連川藩に足利の血脈が繋がっていく締めとなる物語。主役が高坂長内で、ラストがこれで良いのかとうショックが残る。

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2024/02/18

古河公方 足利家と、忍び さくら一族を描いた歴史小説 アンソロジー、連作短編集 史実の裏側では、こういった暗躍もあったかも知れない。時代に想いを馳せました。 巻末の系図が有難いです。

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2022/01/30

戦国史を足利一族の視点から描くアンソロジー。 古河公方発足から、喜連川藩誕生までの200年余りが物語の舞台となっています。 室町から戦国にかけて関東一円の戦乱の原因は、鎌倉公方・管領の足利一族のいざこざのせいだと思っています。なんというか、関東だけに限らず、足利は血族の争いが多...

戦国史を足利一族の視点から描くアンソロジー。 古河公方発足から、喜連川藩誕生までの200年余りが物語の舞台となっています。 室町から戦国にかけて関東一円の戦乱の原因は、鎌倉公方・管領の足利一族のいざこざのせいだと思っています。なんというか、関東だけに限らず、足利は血族の争いが多い気がする。尊氏と直義から始まってることですし。それでも、240年近く幕府として続いたことは珍しいことでしょうね。 時代を下りながらのアンソロジー7話。一つの流れとして、関東公方家に仕えた忍びの「さくら一族」の存在があります。「足利の血脈」というタイトルですが、「さくら一族」伝でもあります。 『嘉吉の狐』『螺旋の龍』『大禍時』の3話では、足利義教、義輝、織田信長の暗殺に関わったと配役。特に『螺旋の龍』は伝奇色が強くて好きです。 足利一族。特に関東の公方と管領の関わりは、いま一つ把握ができていません。 公方も管領も多いのですよ。そして、それぞれの陣営が頼りにする長尾も北条も関東豪族も、多い!しかも、長い間争うから、代替わりしていて家系図の把握が大変!なまじ、権威はあるだけに、誰がどこの養子になったり、実質管領職は誰々で、とかごっちゃになるんですよ。 それを把握しながら、読む進めるのは楽しいのだけど大変。大変だけど楽しい。 このアンソロジーの「さくら一族」のように、物語に一つの幹があると理解がしやすくていいです。 歴史小説楽しむには、まだまだ精進が必要です。

Posted by ブクログ