商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 小学館 |
| 発売年月日 | 2020/12/08 |
| JAN | 9784094068528 |
- 書籍
- 文庫
風間教場
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
オンラインストア上の価格と店頭価格は異なります
お電話やお問い合わせフォームでの在庫確認、お客様宅への発送やお取り置き・お取り寄せは行っておりません
値下げ前価格について
本価格は現中古販売価格の「値下げ前価格」となります。
直近約1か月間、値下げ前価格での販売実績があるものだけ表示しております。
風間教場
¥770
在庫なし
商品レビュー
4
42件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
風間のセリフがね、キムタクの声で聞こえてくるのは何とかしてほしいと思いますwww 教場は、シリーズ化されていて、このシリーズが教場世界の時系列においてどのあたりに位置するのかが不明ですが、無敵と思われた風間も体の不調には勝てない様で、物語最終盤に風間のその後を予想させる描写が挟まれています。そう言う意味では、この物語は、教場世界の時系列では、後半の方なのかもですね。
Posted by 
長編ではあるが、五人の登場人物同士があまり絡み合う事はなく、短編の要素が強く、それぞれに起こる出来事がタイル状に振り分けられていて、読み終わるとああそうなのかという感じ。読後感は悪くない。
Posted by 
2014本屋大賞の続編 「退校者を出すことで、警察官としての覚悟と資質を問う」形式から一転して、本作では“落伍者ゼロ”という真逆の課題が風間に課せられる。 校長から与えられた「半年間、一人も辞めさせるな」という条件は、風間の教官としての哲学を根底から問い直す試練でもある。シリー...
2014本屋大賞の続編 「退校者を出すことで、警察官としての覚悟と資質を問う」形式から一転して、本作では“落伍者ゼロ”という真逆の課題が風間に課せられる。 校長から与えられた「半年間、一人も辞めさせるな」という条件は、風間の教官としての哲学を根底から問い直す試練でもある。シリーズを通して「鬼教官」と呼ばれた風間が、初めて“守る”側に立たされる。 最も印象的なのは、風間公親という人物像の変化だ。 これまでの彼は「冷たい炎」と評されるほど、非情な合理主義の体現者であった。生徒の弱さを暴き、警察官にふさわしくない者を容赦なく退校させる姿は、鬼教官そのものだった。 だが今作では、そうした姿勢に“人間的な温度”が加わる。 遅刻癖のある学生、喫煙の噂、入校早々に退学を考える者、妊娠問題、、従来なら切り捨てていたような生徒に対して、風間は「残す方法」を模索する。 それは単なる温情ではなく、“弱さを抱えたまま立つ力”を見出す指導法への進化である。彼は「鍛える者」から「支える者」へと変わったのだ。 この変化が、かつての教え子との関係に象徴的に表れている。彼らは風間の過去の指導を継承しつつも、彼自身をも変えていく存在として描かれる。 “落伍者ゼロ”という命題は、単なる校長の気まぐれではなく、風間という人物に対する信頼と挑戦の表れだ。 校長は一見嫌味で古臭い上司のように見えるが、実際は風間の力量を知り尽くし、その人間性を試そうとしていた。 本作の終盤で明かされる、校長の意図と風間の応答には、“教育とは、失敗させないことではなく、立ち直らせることだ”という教場シリーズの新しいメッセージが込められている。 構成的にも精神的にも、シリーズの“締めくくり”にふさわしい内容だった。 風間がこれまでの“冷徹な審判者”から“成熟した教育者”へと至ったことで、彼の物語は一つの円環を閉じたように感じられる。 派手な事件も謎解きもないが、その静けさの中に、長岡弘樹が描いてきた「人を育てることの痛みと希望」が凝縮されている。 冷徹さを貫いた初期『教場』を愛する読者には物足りなさを感じるかもしれないが、 教育というテーマの深化、人間ドラマとしての厚みという点では、本作はシリーズの到達点に位置する。 “辞めさせる物語”から“残す物語”への転換――その構造の変化こそが、風間という教師が歩んだ成長の証である。 静かな筆致の中に、長岡弘樹らしい観察眼と温かい人間理解が光る、滋味深い一冊だった。
Posted by 
