商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2020/11/30 |
JAN | 9784488245115 |
- 書籍
- 文庫
地の告発
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地の告発
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商品レビュー
4
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※このレビューにはネタバレを含みます
比較的懇意にしていた知人の葬儀の最中、轟音と共に大規模な地すべりが発生。 土砂は丘の斜面を駆け抜け、幹線道路を挟んだ農家を直撃。 亡き恋人フランの墓石も流されてしまうような惨事の中、落ち着きを取り戻したジミー・ペレスは被害の状況を確認しに農家へと向かう。 そこで発見された赤いドレスに着飾った美しい女性の死体。 その農家は空き家だったはずなのに、この女性は一体誰なのか。 さらに検死で判明した事実。 女性は地すべりにより命を落としたのではなく、その前の時点で殺されていたという。。。 女性の身元を辿るうちに、またしても「ここはシェトランド」の狭く濃密なコミュニティの人間関係が複雑に交錯していく物語。 『水の葬送』では腑抜け気味だったペレスもスタートからだいぶ調子いいなぁと思っていたのだが、「今回で島に来るのは3回目」というウィローの発言で気付いた。 あれー、1作飛ばしている。 1作飛ばしているはずなのに思ったほど進展していないペレスとウィローの関係。 様子を探り合いながらじりじりと縮まっていく二人の距離にやきもきしながらも、公私を分け、サンディを入れた3人のチームで和気あいあいといった風情で事件解決に向かっていく構図が印象的。 冒頭の知人マグナス・テイトはシリーズ1作目『大鴉の鳴く冬』のキーパーソン。 お馴染みのシェトランドの地図だったり、ここへ来て1作目を絡めてくる演出だったり、すっかりこの土地を知る者の気分にさせられる。 作品世界に対する没入感、物語をリードするジミー・ペレスとその仲間達の心理の善良さ。 やっぱりアン・クリーヴスは心地よい。 ペレスとウィローの行く末を先取りしてしまった(つまり1作前では何も起こらないのだろう)のはしくじりだったが、一旦The Four Element Quartetの2作目『空の幻像』に戻ります。
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あれっ、 確かわたしはミステリーを読んでいたはず… なんだけど、もはやこのシリーズ、 ジャンルはミステリーと言うよりは人間ドラマ。 ザ・シェトランドの人々。 おなじみの登場人物や、何かありそげな住民たちの 頭の中を覗き、その関係性をあれこれと想像するのが日常となり、犯人が誰なの...
あれっ、 確かわたしはミステリーを読んでいたはず… なんだけど、もはやこのシリーズ、 ジャンルはミステリーと言うよりは人間ドラマ。 ザ・シェトランドの人々。 おなじみの登場人物や、何かありそげな住民たちの 頭の中を覗き、その関係性をあれこれと想像するのが日常となり、犯人が誰なのかは二の次になってきた。 今回はシリーズ一作目に登場し、犯人扱いされた老人 マグナスが再登場。 愛すべきキャラクターだった彼がなんだか懐かしく、しんみりとした気持ちになった。 と、ここからは心の声です- - - あ〜、それにしてもペレスの恋心がもうやばい! 元々が真面目なだけに、どうなってしまうのか? お願いだからもうその辺でやめて…と願ってる。 サンディの恋は応援できるのになぁ。 いよいよ次はシリーズ最終巻!
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ペレス警部シリーズ。ペレスの自宅の近くで地滑りが発生。壊れた空き家から女性の絞殺死体を発見する。今回も、シェトランド島の自然と濃密な人間関係を背景に、辛抱強く事件を追ってゆく。今作も、アン・クリーヴス独特のゆったりとした時の流れとペレス警部の落ち着いた佇まいに、安心して読破できる...
ペレス警部シリーズ。ペレスの自宅の近くで地滑りが発生。壊れた空き家から女性の絞殺死体を発見する。今回も、シェトランド島の自然と濃密な人間関係を背景に、辛抱強く事件を追ってゆく。今作も、アン・クリーヴス独特のゆったりとした時の流れとペレス警部の落ち着いた佇まいに、安心して読破できる一冊である。
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