商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2020/11/30 |
JAN | 9784101024417 |
- 書籍
- 文庫
隣のずこずこ
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隣のずこずこ
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商品レビュー
4
27件のお客様レビュー
全員狸に丸呑みにされて滅びることが決まった村の、最後の一ヶ月。ある意味終末もの? 狸の怪異自体よりも、終わりを突きつけられて静かに呑気に狂っていく村人たちの様子が怖かった。 敢えて余白を残した終わり方が印象的で他の読者とあれこれ語りたくなる!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「私たち丸呑みにされちゃうらしいよ」「そっか、じゃあ宿題やっても意味ないか」とズレた倫理観のままふわふわと話が進んでいくかと思うと、起承転結の転のところで急に「なんで大人しく受けいれてるんだ私は、変えられないと思うものでも変えてしまえばいいんだ!」と思い、「じゃあ殺すか」と極端な破壊行動に飛びつくあたり情緒が安定してなさすぎる。 かと思うと、結局やる気になったからといってなにが変わることもなく、逆に諦めとか受け入れとかそういう負の方向の劇的な変化もなく、すっと幕が引かれていく。 読み終わっても権三郎狸という不気味な存在があまり不気味に感じられないという不気味さがあっていいなと思う。
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自身の身の丈では思いの全ては叶えることが出来ない、抗うことの出来ない運命。日々の生活の中で感じることでもある話であり、長くを見れば人の一生も同じようなものだと思う。この幸せが未来永劫に続けば良いと思う時があるがそれは叶わない話。 ファンタジーであり、ホラーであり、シュールであり...
自身の身の丈では思いの全ては叶えることが出来ない、抗うことの出来ない運命。日々の生活の中で感じることでもある話であり、長くを見れば人の一生も同じようなものだと思う。この幸せが未来永劫に続けば良いと思う時があるがそれは叶わない話。 ファンタジーであり、ホラーであり、シュールであり、ユーモアでもあり、登場人物は、立場・環境の違いがあり、さまざまな思いや考えから色々な行動を起こすため、それぞれに妙な人間味を感じた。 読む人によって、様々な捉え方、感じ方が出来そうな話だ。私は切ない気持ちになってしまったので次は明るい気持ちになる小説を読もうと思ったが笑、読み終えて、一日一日を大切にして、前を向いて、出来る限り頑張って生きて行こうという気持ちにもなった。とても面白い作品でした。
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