商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 幻冬舎コミックス |
発売年月日 | 2020/11/24 |
JAN | 9784344847576 |
- コミック
- 幻冬舎コミックス
発熱バスルーム
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発熱バスルーム
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古いバスルームで繰り広げられる監禁愛憎ストーリー。 読み終わった後、胸がいっぱいになりました。 これ以上ありえないくらい薄幸な人生を送っている主人公の見晴。早くに両親を亡くし、就職した会社が倒産して再就職したブラック企業もつぶれ、挙句の果てに狂気を秘めた怪しい男に監禁レイプされてしまう…という絶望のどん底の辛さを味わい尽くす上に、さらに不運が襲い掛かります。 そして、監禁男の「マナト君」が超コワい。どうしてバスタブに監禁!?ずっと長い間見晴を盗聴盗撮していて、レイプしている間中かわいいかわいいと囁き続け、唯一の宝物だと言ってお世話しまくるHENTAIストーカー! 最初の方では、真意が全くわからないHENTAIにしか見えなかったので、薄気味の悪いヤツ…という印象でした。 でも、話が進むにつれて、見晴の悲しい過去とそれ以上に悲しいマナトの過去が明かされていき、同じ悲劇からそれぞれに経験した孤独と不幸にはげしく胸が絞めつけられました。…辛い。 父親の罪を償おうとしたマナト親子の気持ちを拒絶した見晴を、それでも彼が幸せになるまでは見届けようとした気持ちが、どんどんエスカレートしていき… マナトもまた孤独で辛く悲しい人生を送ってきたのだなと思い至りました。 見晴だけが、心の拠りどころだったんだなと思うと、マナトの執着愛に泣けるものがありました。 見晴もまた悲惨な人生を送ってきたから、たとえ監禁犯だとしても、自分だけを見て自分だけを守ってくれるマナトにだんだんと情が移って、いわゆるストックホルム症候群的に彼に心を許すようになっていったのかな… でも、それだけじゃなく二人の間には共有する残酷な悲劇があったというのが深いですよね。 バスルームという究極の空間で、やっと互いだけが理解できる魂のつながりと愛情を見つけることができたんだなとラストでは安堵することができました。 執着攻×健気受の監禁ものも、ARUKUセンセにかかるとこんなに深い物語になるんだなと思いました。 エロ的にも追いかける恋の痛さのみで、甘めの仕上がりでとても良かったです。
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