商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2020/11/13 |
JAN | 9784065197691 |
- 書籍
- 文庫
祝葬
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祝葬
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商品レビュー
3.5
16件のお客様レビュー
端からみれば同じ短命でも、それぞれ背景や死に様が違って面白い。 後悔と納得の分水嶺はどれくらい自分で悩めたか、が直結するのかな、と思っているのですが、死に方なんて自分自身も周りの環境も変化していくなかで、どれくらい悩んだ結果だ、と胸を張ってそのときを迎えられるんでしょうね。 文...
端からみれば同じ短命でも、それぞれ背景や死に様が違って面白い。 後悔と納得の分水嶺はどれくらい自分で悩めたか、が直結するのかな、と思っているのですが、死に方なんて自分自身も周りの環境も変化していくなかで、どれくらい悩んだ結果だ、と胸を張ってそのときを迎えられるんでしょうね。 文中で幸福とは微分という人もいれば積分という人もいる、みたいなフレーズがありますが、もっといろいろ指標はあるんだろうな、と思います。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
著者は阪大医学部卒の医師。 著者自身が疑問に思っているのであろう、行き過ぎた医療行為に一石を投じる趣旨の小説。 短命の医師の家系のそれぞれにスポットライトが当てられるオムニバス。 ある者は死に怯え続け、死を救いのように考え、同じような希死念慮に囚われた恋人に"救済として"安楽死させられる。 ある者は、自身が見てきた延命医療行為に対する疑問から、自身の病気には一切治療をせず病死する。 ある者は、自身が長年推し進めた、がんの検診、切除手術、あらゆる延命のための治療を自身のがんにも徹底的に適応し、壮絶な末路を辿る。 最終話は遠くない未来。医療は発達し、延命治療も同じく進化。無理矢理医療により生かされて"生きているだけの物"になった人々は簡単に死ねなくなってしまう。。。 別の方が書いた本で、がん検診は意味がない(進行性なら発見して治療しても結局死ぬ。進行性でないなら発見が遅れても命に関わらない。むしろ発見することにより無駄な治療(投薬や切除)で体を傷つけ、余命を縮める)と主張していた本を思い出した。 本書の中でも言及されていたが、医療だってその時代で正しいとされていても後年、誤った治療法だったとなることもある。専門家でもない私たちが正しい選択をすることなんか出来るわけがないし、こういう本を読めば読むほど正解(なんてないけど)が分からなくなる。
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超高齢化社会、人生100才まで普通に生きる近未来小説。 現役ドクターが描く専門用語も多いストーリーだけど毎作品考えさせられる。本当に 長生きは幸せなのか?簡単に死ねない時代ってなんか恐ろしいかも
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