商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2020/11/06 |
JAN | 9784121101129 |
- 書籍
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非国民な女たち
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非国民な女たち
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商品レビュー
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わたしも「非国民」スピリットを胸に秘めて生きていきたい。 ルッキズムまみれの非難や暴言を吐かれても、パーマネントの機械を金属供出で取り上げられても、電気を止められても、配給の木炭を持ち寄ってパーマをかけるために早朝から並んだり、ときには防空壕でパーマかけたりと、自由を制限されて...
わたしも「非国民」スピリットを胸に秘めて生きていきたい。 ルッキズムまみれの非難や暴言を吐かれても、パーマネントの機械を金属供出で取り上げられても、電気を止められても、配給の木炭を持ち寄ってパーマをかけるために早朝から並んだり、ときには防空壕でパーマかけたりと、自由を制限されてもやりたいことをやる!
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人に迷惑をかけているわけでもないし、それでも不快に映るのなら視界に入れず放っておけば良い。今の感覚ならこんな風にでも片付けられるけど、戦時下のおしゃれ排斥運動は教科書で学んだものよりもずっと陰湿だった。呆れるほどの歪んだ先入観。社会学者(男性/ちなみに本書に度々登場)が街頭で見か...
人に迷惑をかけているわけでもないし、それでも不快に映るのなら視界に入れず放っておけば良い。今の感覚ならこんな風にでも片付けられるけど、戦時下のおしゃれ排斥運動は教科書で学んだものよりもずっと陰湿だった。呆れるほどの歪んだ先入観。社会学者(男性/ちなみに本書に度々登場)が街頭で見かけた華美な婦女子をメディアで嫌味たらしく紹介。パーマに課税なんぞますます汚い。。 国を挙げておしゃれ心を抑圧するという大罪を犯し、腹立たしく思うことも沢山あった。それでも読了できたのは、ご時世だからと我慢しない人達がいたのが嬉しかったから。防空壕にパーマ機材を常備していたなんて教科書に載ってた? 「私はつくづく思いました。女というものはどのようなときにも、おしゃれを捨てることはできないし、おしゃれのためにはいろいろな工夫をするものだと。そしてまた、それは女の人にとって最も大切なことであると」 第Ⅱ部のモンペと女性ファッションでは戦前→中にかけて洋装が浸透していく過程が特に関心をひいた。洋服を買えないならと洋裁学校への入学希望者が続出したと聞いて最初(裁縫がダメダメな)自分は手間だっただろうなと思ったけど、次第に「通うところからもう楽しい!」ってテンションだったのでは?という気がしてきた。 一方国からは「婦人標準服」の指定もあったらしいけど、うーん…シンプルに野暮ったい。モデルの女性も心なしか笑いを堪えているように見える笑 結局普及しなかったらしいし、こーいうのを見ているとファッションは強制できるものじゃないって事を実感する。それを臆せずに物申す田中千代さん、杉野芳子さんが実に凛々しい…!(ついでに「非常時服」をデザインしちゃうところも。こちらは、当時にしては画期的でそこまでカッコ悪くないシルエット) タイトルには「非国民」って呼びたけりゃ呼べば?って彼女たちの気概が見え隠れしている。おしゃれ心をかけた闘いの記録も一緒に語り継いでいけば良い。
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戦時中の女性の服装といえばモンペとばかり思っていたから、そういうわけではないということにビックリ。パーマだって批判されても禁止されても最後は木炭パーマに行きついても、それでもパーマするぞ!っていうのにもビックリ。つややかな黒髪とか汚い足を見せるなとか妙に“日本女性”に夢見ている旧...
戦時中の女性の服装といえばモンペとばかり思っていたから、そういうわけではないということにビックリ。パーマだって批判されても禁止されても最後は木炭パーマに行きついても、それでもパーマするぞ!っていうのにもビックリ。つややかな黒髪とか汚い足を見せるなとか妙に“日本女性”に夢見ている旧態依然としたおじさんたちには呆れたけど、でもまあこの頃の男なんてこんなもんなんだろうな。
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