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谷根千ミステリ散歩 中途半端な逆さま問題
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2020/10/17 |
JAN | 9784041096970 |
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谷根千ミステリ散歩 中途半端な逆さま問題
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商品レビュー
3.3
28件のお客様レビュー
昔、小田急線から千代田線直通の列車に乗って北千住で東武線乗り換え、というルートで通勤していたことがある。 当時毎日その駅名を眺めていたあたりが"ヤネセン"と呼ばれる人気エリアだったことを知ったのは、その仕事を辞めたあとだった。 降りて歩いたことはなかったので少し後悔したのを覚え...
昔、小田急線から千代田線直通の列車に乗って北千住で東武線乗り換え、というルートで通勤していたことがある。 当時毎日その駅名を眺めていたあたりが"ヤネセン"と呼ばれる人気エリアだったことを知ったのは、その仕事を辞めたあとだった。 降りて歩いたことはなかったので少し後悔したのを覚えている。 ****** 題名の通り、本書の舞台はその"谷根千"エリア。 一応はミステリの体裁をとっており、実際物騒な事件が起きているのだがそこはさすがに東川篤哉で、軽くて遊びのある作風は健在。 実際の事件だったらこんなにふざけてたら怒られるわけだが、微妙に現実離れした設定が「まぁ、オハナシたがらね(苦笑)」で許されるのも東川作品たるゆえんだろう。 女子高生・岩篠つみれ(いわしのつみれ、いい名前だ)がおかしな開運(怪運)グッズ店店主とともに町内で起きる謎の事件を追っていく短編集。 とても軽いので、とにかく重苦しいのやややこしいのは避けて、頭からっぽにして何か読みたい〜、という時には最適だろう。ミステリという形はとっているが複雑怪奇な"謎"や面倒な人間模様の描写はない。 行列の待ち時間とか、サウナの間で休憩しながら読むのなんかにいいんじゃないだろうか。 ****** 谷根千をスルーして、当時私が通いつめていたのは秋葉原だった。電気街の灯りやあちこちから聞こえてくる売り子の声に心ときめかせていたあの頃。今やすっかり様変わりしてハイテクおしゃれな街になってしまったアキバを見ると、谷根千とは全然違う意味でノスタルジーに浸れる、ような気がしなくもない。 情緒はあんまりないかもしれないけれども。
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夏の風物詩、カドカワの夏フェア(※)の小冊子に文庫版が掲載されていて、何となく気になっていたところ、図書館で単行本の方を見つけたので、手に取ってみました。 (※今年は「カドイカさんとひらけば夏休みフェア2024」との事。因みに、集英社の「ナツイチ」、新潮社「新潮文庫の100冊」の...
夏の風物詩、カドカワの夏フェア(※)の小冊子に文庫版が掲載されていて、何となく気になっていたところ、図書館で単行本の方を見つけたので、手に取ってみました。 (※今年は「カドイカさんとひらけば夏休みフェア2024」との事。因みに、集英社の「ナツイチ」、新潮社「新潮文庫の100冊」の小冊子にもお世話になっております~。) 東京の“谷根千(谷中・根津・千駄木)エリア”で起こる様々な謎を、怪しげな開運グッズをを扱う〈怪運堂〉の店主・竹田津と、谷中に住む女子大生・つみれのコンビが解き明かしていく探偵噺、連作四話が収録されております。 サクサク読めちゃうライトミステリ。 ただ、読みやすいのは良いのですが、ノリが昭和すぎて “この話はめちゃめちゃ前に書かれた作品なのかな・・?” と、思いそうになった程(汗)。 まぁ、表紙の女の子(多分つみれ)が思いっきりスマホ持っているのでもお分かりのように、まぁまぁ最近に描かれているのですけどね・・。 さて、主人公・つみれの家は谷中でお兄さんが切り盛りする〈鰯の吾郎〉という“鰯料理専門居酒屋”をやっているのですが・・つみれちゃんのフルネームは「岩篠つみれ」そう、“いわしのつみれ→鰯のつみれ”という・・もう、どんだけ鰯?って感じですし、つみれの兄の名前は「岩篠なめ郎」(なめ郎って!)というわけで→“鰯のなめろう”・・えっと、キャラの説明をしているだけなのに、なんか私がスベッているみたいになってきたので、この辺にしときます( ;∀;)。 ・・このように、終始ユルさ全開でお送りするので内容も“日常系ミステリ”と思いきや、何気に殺人が絡んでくる話もあり“謎解き”として結構楽しめます。 作品のノリに慣れてくると、“お散歩気分で楽しめるミステリ”って感じで、うん・・・悪くないかも?なんて何気に堪能している私がおりました。 キャラは全員“クセツヨ”なのですが、個人的には谷根千の治安の為に本人なりに頑張っているのに、地元民からの評価が低すぎる斎藤巡査に一票投じたいですね(何の一票?)。 あと、つみれの兄・なめ郎と竹田津の関係性が、お互いの認識に齟齬がありすぎるのも気になるので、二人の背景も知りたいです・・ということで、何だかんだで続編出たら読んじゃいそうです~。
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「足を踏まれた男」 勘違いが生んだこと。 踏んだ瞬間を見ている者がいるというのに、自分の感覚だけで信じないのは流石に都合が良すぎる解釈ではないか。 「中途半端な逆さま問題」 知りたかったことは。 しっかりとした金庫が置かれていたからこそ、その中身も大層な宝が片されているのではな...
「足を踏まれた男」 勘違いが生んだこと。 踏んだ瞬間を見ている者がいるというのに、自分の感覚だけで信じないのは流石に都合が良すぎる解釈ではないか。 「中途半端な逆さま問題」 知りたかったことは。 しっかりとした金庫が置かれていたからこそ、その中身も大層な宝が片されているのではないかと考えたのだろう。 「風呂場で死んだ男」 忘れ物を届けに行き。 すっかり探偵の真似事が楽しくなっているのかもしれないが、好奇心だけで一人行動するのは少し危険だろうな。 「夏のコソ泥にご用心」 ピタリと一致した時。 もしも自分だとバレていないか確認したかったのであれば、証言を少し変えて違和感を隠しておくべきだったろう。
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