商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2020/10/15 |
JAN | 9784480017178 |
- 書籍
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記憶のデザイン
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記憶のデザイン
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商品レビュー
3.4
12件のお客様レビュー
インターネットにより、必要な情報は検索すれば、直ぐに手に入る。だとすれば、記憶しておく必要はないのでは、というところからこの本は始まる。 この場合、検索語が明確に浮かぶのであれば、問題ない。しかし、そうでない場合、やはり記憶に頼り、適切な単語を想起する必要がある。 記憶は、4つの...
インターネットにより、必要な情報は検索すれば、直ぐに手に入る。だとすれば、記憶しておく必要はないのでは、というところからこの本は始まる。 この場合、検索語が明確に浮かぶのであれば、問題ない。しかし、そうでない場合、やはり記憶に頼り、適切な単語を想起する必要がある。 記憶は、4つのエコロジーつまり、自然、社会、精神、技術との関係で考える必要があるという。特に、技術と関係では、インターネットや人工知能などの急激な進歩があるので重要だ。記憶をこのような4つのエコロジーとの関係で捉えたのは中々面白いと思う。 ただ、冒頭に、コンピュータを記憶の助けとして利用する方法を考えると書かれているのだが、この本を読んでも、どのように利用するのか、もう一つよく分からない。最後に2つ提案があるものの、願望みたいなもので、私達は一体どうすれば良いのかは分からない。
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記憶を自然、技術、社会、精神の4領域の観点から語るエッセイ 現在を情報の濁流と表現しており、まさにそうだと思われる その中で適切に記憶するにはビオトープ、つまり安定した池のような環境形成が大切だと語られている まさにその通りで、流れる情報をそのまま受けていたら処理しきれない ビオ...
記憶を自然、技術、社会、精神の4領域の観点から語るエッセイ 現在を情報の濁流と表現しており、まさにそうだと思われる その中で適切に記憶するにはビオトープ、つまり安定した池のような環境形成が大切だと語られている まさにその通りで、流れる情報をそのまま受けていたら処理しきれない ビオトープを作るには工夫が必要であり、情報の遮断というのも一つ また書籍での情報というのも一つの形 書籍は開かない限り情報として入って来ないが、置いてあるだけでもタイトルや物理的な形から漏れ出る情報は拾える 暗知的な情報取得の手段となる 普段、明確に言語化できていなかったことを文章として明示してくれて有り難かった
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「哲学の劇場」での丁寧な語り口と深い知識に好感を抱き、ちょくちょくお二人の書籍を漁っております。 本作の結論はプログラミングの知見もあり、且つ人文学や社会学などの思想系にも精通する著者ならではの発想ではないでしょうか。個人的に、このような知的OS興味有りで、ぜひ使ってみたいと思...
「哲学の劇場」での丁寧な語り口と深い知識に好感を抱き、ちょくちょくお二人の書籍を漁っております。 本作の結論はプログラミングの知見もあり、且つ人文学や社会学などの思想系にも精通する著者ならではの発想ではないでしょうか。個人的に、このような知的OS興味有りで、ぜひ使ってみたいと思う。 最近は紙と電子書籍併用しているが、電子書籍の平面でかつ限定的なディスプレイだと積読している本を思い出すきっかけが確かにないなーと感じている。スクロールしてみると、そういえばこんな本買ったなと記憶が蘇ることしばしば。 記憶の曖昧性、個人的な記憶と社会的な記憶、記憶の形態なんかも学ぶことができて、理解の網の目が細かくなったかな。適宜参考文献紹介してくれるスタイルも好きで、おかげさまで読みたい本が増えました。
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