商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2020/10/09 |
| JAN | 9784065213537 |
- 書籍
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手の倫理
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手の倫理
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商品レビュー
4.2
64件のお客様レビュー
知っている言葉でどんどん遠くに運ばれていくわくわくする読書体験だった!のに読んだ直後に感想書かなかったせいで感動したディテールの多くを忘れてしまった…「さわる」と「ふれる」の違い、前者は主体と客体との間に相互作用の発生しないもの後者は発生するものと位置付け特に後者を倫理的(一般解...
知っている言葉でどんどん遠くに運ばれていくわくわくする読書体験だった!のに読んだ直後に感想書かなかったせいで感動したディテールの多くを忘れてしまった…「さわる」と「ふれる」の違い、前者は主体と客体との間に相互作用の発生しないもの後者は発生するものと位置付け特に後者を倫理的(一般解を求める道徳とは異なり、個別具体的な事例にひとつずつアドリブでよく対応しようとする姿勢)なものと評する序盤のくだりから目が開かれる心地だったけど、聞きながら本当にどきどきしたのは 週末医療の現場で、高度に倫理的な「ふれる」はやがて「さわる」に変わっていく 「ふれる」は客体とと主体とをコミュニケーション可能な存在どうしと前提して達成されるが、相手の身体の中に異質さ・他者性・分かり合えなさ(たとえばそれは死という形でやってくる)を見つけるときひとは相手の身体を「さわる」ことしかできない つまり「さわる」は劣位「ふれる」は優位という話ではけしてなく、「さわる」の中に「ふれる」があり「ふれる」の中に「さわる」があるのだ というくだり 伴走の話も面白かった これでよく知ったおかげでこの間光が丘公園で「視覚障害者」「伴走者」のゼッケンをつけたふたりをすぐ見つけられた 伴走した方がひとりより早く良く走れることがある、という事実がなんてことない奇跡のようで希望のようでぐっとくる 少しやってみたいなと聞きながら思ったけどまずひとりできちんとしたペースで走れない限り無理だ(なんの象徴なんだか) 他にも触覚は不埒なものである 簡単にすり替わってしまうものである だから介護士が夜の寝床で恋人のシャツのボタンを外そうとしたとき手は違う記憶を想起する みたいな話も面白かったし、19歳で全盲になった女性が「安全」より「信頼」を選ぶ戦略を取り道ゆく人たちの助けを積極的に取り入れた話、砂連尾理さんの即興ダンスの棒が実現させた「距離マイナス」の触れ合いの話とかも面白かった 他にもおもしろい!と膝を打ったところがたくさんあったはずだけど…またオーディブルで聞き返したい
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“清潔”という概念は、 ツルツルとした材質が身の回りに利用されるようになってから発展したらしい。 触覚というのは、 ある意味で“野性的”“本能的”な感覚だからこそ、 無意識に働きかける部分が大きくて、 だからこそ意識的になる必要があるのだと感じた。 具体的な事例が介護に関する部...
“清潔”という概念は、 ツルツルとした材質が身の回りに利用されるようになってから発展したらしい。 触覚というのは、 ある意味で“野性的”“本能的”な感覚だからこそ、 無意識に働きかける部分が大きくて、 だからこそ意識的になる必要があるのだと感じた。 具体的な事例が介護に関する部分に偏っていたり、 格闘技は視覚で捉えているから楽しめると断言してしまっていたり(自分自身は普通に痛そうと思うだけで楽しくない) 共感はしにくい用例ではあったけれど、 たどり着く結論は十分読んだ価値を感じるものだった。
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「さわる」と「ふれる」という動詞の違いを発端として、触覚が持つ深遠な人間のコミュニケーションのありようを解説する。盲目のランナーの伴走の話が、自分もマラソンで良く見る風景でイメージしやすかった。会社に入ったばかりの新人を、課長や先輩が指導するやりかたとして、アプローチが使えそうに...
「さわる」と「ふれる」という動詞の違いを発端として、触覚が持つ深遠な人間のコミュニケーションのありようを解説する。盲目のランナーの伴走の話が、自分もマラソンで良く見る風景でイメージしやすかった。会社に入ったばかりの新人を、課長や先輩が指導するやりかたとして、アプローチが使えそうにも思えた。付かず離れず、最低限のコミュニケーションで安全性の中で考えてもらう。そんな信頼関係の中で、自律して考える新人が育てるかもしれない。
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