商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 春風社 |
発売年月日 | 2020/09/14 |
JAN | 9784861107009 |
- 書籍
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アフリカにおけるジェンダーと開発
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アフリカにおけるジェンダーと開発
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【琉大OPACリンク】 https://opac.lib.u-ryukyu.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB2986548X
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筆者の博士論文をもとに書かれた本書。日本語のミス、多少あり。論文であるがゆえ、大体の流れがわかり、先が読める。女性の経済力、年の差、姑等との同居などがキーっぽい。 世帯内資源分配をめぐる意思決定への女性の参加を推進する要因を明らかにした。まず、「夫婦が話し合う環境」が必要で、この環境を得るためには、女性の世帯への経済的貢献を妻も夫も人していること、夫の教育レベルや夫が変容したジェンダー役割を受容していることなどが関わっていた。さらに女性は、意思決定の話題により異なる戦略(反論・懇願・回避アプローチ)で夫に対応し、自身の目的を遂げようとしていた。 従来、女性の生活向上や女性のエンパワーメントを目標とした開発援助においては、女性を対象に女性の経済力向上や所得向上のためのスキル習得支援といった介入が行われてきた。しかし、女性対象の所得向上プロジェクトはお小遣い稼ぎ程度と考えられたり、女性の家事。育児役割と経済活動の二重の負担を課すことなったりという問題がった。また、取得を女性自身が得ても、それをコントロールすることや意思決定に参加するとは限らないことも指摘されてきたが、これは夫婦画材を共有しないジャイジェリア北部においては、統計資料からも明らかである。さらに、女性は取得を向上させることよりも、カメルーンでは婚姻関係を維持することを重視したりmウガンダではグループ内の他の女性との関係の維持を重視したりという研究例があった。本書の対象地であるナイジェリア北部ハウサ社会においても、マツァイ・マチェ(女性の地位)を強化する尊厳と総計を重視しており、経済力を持つことは尊厳と尊敬を得ることにつながると捉えられるが、尊厳と尊敬を維持するためには夫への敬意を示したり隔離を実施したり、適切とされるジェンダー役割の遂行も求められる。このように先行研究では女性が取得を得ても世帯内の意思決定に必ずしも参加できていないこと、女性自身が所得の向上よりも周囲との関係性やおっとや周囲から尊厳と尊敬を確保することを重視している例が挙げられている。本書でもハウサ女性は所得を得ることを重視してはいるが、夫や周囲の人々との良好の関係性の維持や女性自身の尊厳を守ること、周囲から尊敬されることも同時に重視していることが明らかになった。また、本書では女性がせち穴井資源分配をめぐる意思決定に参加する程度を高める要因と、意思決定にどのように参加しているかを検討してきたが、女性がより参加する際の要因を詳細に明示し、要因同士の関係性を示すことができた。女性の世帯ない意思決定への参加を促進するためには、「夫婦が話し合う環境」と「妻が夫に意見をいう」ことが必要であった。具体的には、女性自身の経済力も要因の一つdふぇあはあったが、その所得を世帯のために使用し、世帯に貢献していると妻自身が認識し、夫からも認識されることも要因であった。夫婦が話し合いやすい状況を確保していることも要因としてあり、夫の両親・兄弟や夫の他の妻との同居がないこと、夫との年齢差が大きくない夫婦の場合に、妻が夫に提案したり頼み事をしたりしやすく、夫も妻と話し合っていた。さらに男性側の要因もあり、男性の教育レベルが高いこと、変容したジェンダー役割を受容していることがあった。これらの要因を考慮した介入を行うことで、女性が自身の生活に関わる意思決定に自身の意見をより反映させることができる。
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