商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2020/10/01 |
JAN | 9784065169049 |
- 書籍
- 児童書
ムーミン谷の十一月 新版
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ムーミン谷の十一月 新版
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商品レビュー
3.6
9件のお客様レビュー
トーベ・ヤンソン『ムーミン谷の十一月』はムーミンシリーズの小説最終巻であるが、ムーミン一家が登場しない。前作『ムーミンパパ海へ行く』と同じ時期の小説である。ムーミン一家は島に移住している。ムーミン一家不在のムーミン谷にスナフキンら他のキャラクターが集まる。 ヘムレンはムーミン一...
トーベ・ヤンソン『ムーミン谷の十一月』はムーミンシリーズの小説最終巻であるが、ムーミン一家が登場しない。前作『ムーミンパパ海へ行く』と同じ時期の小説である。ムーミン一家は島に移住している。ムーミン一家不在のムーミン谷にスナフキンら他のキャラクターが集まる。 ヘムレンはムーミン一家の家に行き、「警察のものだぞ。玄関をあけろ」と大声で怒鳴った。からかうことを目的とするが、冗談にならない悪質な所業である。幸いなことにムーミン一家は不在であり、ヘムレンが雨に濡れただけでヘムレンの間抜けぶりが露呈したエピソードになる。 ムーミントロール達は過去に冤罪で逮捕され、牢屋に勾留された。ろうや番は「おまえらは、じぶんのおかした罪を白状するまでは、ここにはいっておらねばならん」と言う(トーベ・ヤンソン著、下村隆一訳『ムーミン谷の夏まつり』講談社文庫、1979年、164頁)。冤罪被害者のムーミントロールにとって悪質な嫌がらせになる。 ムーミンの世界では個人の名前と種族名が混在しており、ややこしい。例えばミムラは個人名としても使われるし、種族名としても使われる。ヘムレンも個人名と種族名がごっちゃになっている。警察官や牢屋番もヘムレンである。『ムーミン谷の十一月』のヘムレンが、そのヘムレンならば警察の権限悪用である。警察の権限を悪用した警察不祥事は現実世界でも起きている。 その後、スナフキンとヘムレンが出合う。スナフキンは心の中で「こんなヘムレンさんなんかと、ムーミンたちの話はしたくないや」と心の中で思う。権威を利用して悪質嫌がらせをした人物への正しい意識になる。 スナフキンのカッコよさが登場人物によって語られる。「だれのさしずもうけずに、自分のすきなところへいって、とじこもっている」(191頁)。規制に従属しない存在である。
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ムーミンの本て、基本的に雨とか雷とか風とか薄暗い雰囲気で親近感湧きます。 物語の中盤でスクルッタおじさんのためのパーティーをすることになって、フィリフヨンカさんが台所に立ち始めたあたりから、ちょっとずつ雰囲気が明るくなってきて、みんな少しずつ楽しくなってきて、最後はめいめい温かい気持ちで別れられたのが良かったです(*ˊ꒳ˋ*) フィリフヨンカさんが「わたし、おそうじせずにはいられなかったの。みんなだってそうしなくちゃ!したくてたまらないことをすればいいんだわ。ね、ミムラ」って言ったのが印象的でした。もともとはミムラの考えですが、フィリフヨンカさんが、目覚めたようで嬉しかったです(*ˊ꒳ˋ*)
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ムーミンシリーズ初めて読んだら、いきなり最終話を手に取ってしまったらしい。そのせいなのか、さっぱりわからない。入りこめなかったです。
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