商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2020/10/01 |
JAN | 9784041097892 |
- 書籍
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ヘディングはおもに頭で
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商品レビュー
3.5
4件のお客様レビュー
最近流行りの繊細さんの心理描写や人間観察をフットサル中心に展開する話。こういう若者が増えているということか。思わせぶりなタイトルは最後までストーリーと関連付けられなかった。
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二浪中の主人公「おん」 弁当屋でバイトをしながら フットサルのクラブに夢中になり 受験勉強に意味を見出せなくなる。 読書クラブでの人間関係だったり 狭い世界でもいろんなことが起こる。 一見弱そうな主人公だが 悪口や陰湿な嫌がらせにも 淡々とやり過ごしているのが強さをもつ。 無気力...
二浪中の主人公「おん」 弁当屋でバイトをしながら フットサルのクラブに夢中になり 受験勉強に意味を見出せなくなる。 読書クラブでの人間関係だったり 狭い世界でもいろんなことが起こる。 一見弱そうな主人公だが 悪口や陰湿な嫌がらせにも 淡々とやり過ごしているのが強さをもつ。 無気力なのか意思が強いのか よく分からない不思議な人格。
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浪人生の「おん」は、弁当屋でアルバイトしながら、漠然と受験勉強をする毎日。でも4か月前からフットサルのスクールに通いはじめて、目に見えないくらいじわじわと世界が広がりはじめる。 大きなドラマがある小説ではない。でも、多くの人の人生がそうであるように、日々のほんの小さなできごとの...
浪人生の「おん」は、弁当屋でアルバイトしながら、漠然と受験勉強をする毎日。でも4か月前からフットサルのスクールに通いはじめて、目に見えないくらいじわじわと世界が広がりはじめる。 大きなドラマがある小説ではない。でも、多くの人の人生がそうであるように、日々のほんの小さなできごとの積み重ねで、ほんの少しずつ何かが変わっていく。そのようすが静かな筆致で、でもときにぐふっと笑ってしまうようなユーモアを交えながら描かれているのがとても好きだった。 おんは、自分は頭もとりたててよくはなく、「自分にしかできないこと」というような才能もない、と劣等感を抱えている。しかも生まれたときは双子だったのに、片割れは生後すぐに死んでしまったらしいから、自分が「半分だけの存在」であるようにも感じている。でも、バイトに通い、フットサルをする単調な日々を送りながらも、そのフットサルに心を惹かれて少しずつ深く入っていくうちに、自分の不完全さをそのまま受けとめるようになっていく。 わかりやすく啓示を受ける場面があるわけじゃないんだけど、なんとなく成長していく。そのゆるやかな感じがとても好きだし、そうやって自分の不完全さを受けいれ、なおかつ好きなものに打ちこんでいけたら、たとえそれでお金をかせいだり賞をとったりしなくても、りっぱに自分だけの人生が送れるんじゃないかな、などと感じた。
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