商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 亜紀書房 |
発売年月日 | 2020/09/18 |
JAN | 9784750516684 |
- 書籍
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ディディの傘
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ディディの傘
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商品レビュー
4.2
12件のお客様レビュー
「「有事の際」という言葉は、非常なことが起きるときという意味だが、非常なことはいつも、日常の中に兆しを見せているんだとパク・チョベは言った。突然‥というものは、本当はそんなに突然ではないという話」d 登場人物や物語の流れが独特なリズムがあって油断していると見失いそうになってしま...
「「有事の際」という言葉は、非常なことが起きるときという意味だが、非常なことはいつも、日常の中に兆しを見せているんだとパク・チョベは言った。突然‥というものは、本当はそんなに突然ではないという話」d 登場人物や物語の流れが独特なリズムがあって油断していると見失いそうになってしまうのだが、註釈や時代背景として語られるキーワードに気が付くとバラバラだった記憶が一気にいろいろ繋がりだし、現実のニュース映像で見た場面が蘇ってくるような感覚がおもしろい。 『韓国文学の中心にあるもの』で紹介されていつか読もうと“積んで”おいた本なのだが、(衆議院選挙は終わったけれど米国の大統領選挙直前の)今、読むべきタイミングだった。
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イ・ウンピョン大尉帰順事件 父親の話→虚像のアテネ: ベルリン、東京、ソウルの記憶と空間→国体概念→EoE 大人になるきっかけ 羞恥心。侮辱。 『スカイ・クロラ』 その「待つこと」の中の死 「常識」 催涙弾の匂い 悪女OUT 左派リベラルのミソジニーよねぇ… 「平和的」デモ 熱を...
イ・ウンピョン大尉帰順事件 父親の話→虚像のアテネ: ベルリン、東京、ソウルの記憶と空間→国体概念→EoE 大人になるきっかけ 羞恥心。侮辱。 『スカイ・クロラ』 その「待つこと」の中の死 「常識」 催涙弾の匂い 悪女OUT 左派リベラルのミソジニーよねぇ… 「平和的」デモ 熱を持つ真空(管)
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※このレビューにはネタバレを含みます
晴眼者という言葉も、墨字という言葉も、私は知らずに今まで生きてこられた。 「墨字の状態が常識だから、それをそうと呼ぶ必要もなく、それがあまりに当然だから、私たちはそうと自称することさえしない。」 人生において、知っている事よりも知らない事が遥かに多く、知らないことを知りたいという意思が無ければ、それは永遠に知らないまま。 「私たちが常識について語るとき、それは何らかの考えを述べるというより、まさにそれを考えていない状態に近い」「常識的にはね、と言う瞬間、それは何てしょっちゅう、なんにも考えていない状態」「それは固まってしまった思い込み」 これまで生きてきた社会と時間に育てられた考え方や物の見方は全身に染み付いていて、それに逆らわずに流されるほうが楽だけれど、そうすることで誰も苦しめず傷つけず生きているとは言えない。 人は、誰にも踏みつけられたくないくせに、他の誰かが目の前で踏みつけられている時、知らないと傍観したり関係ないと簡単に沈黙し拒絶する。 なぜか。 自分は小さく取るに足らない存在だと考えているから。 でも、 人はひとりではないし、取るに足らない存在でもないと信じている人がもっと増えたらいいなと思います。 自分の意思とは関係なくとも、今までもこれからも一生、社会の中で他者と共に生きるのだから。 隣に立つ人が、雨に濡れないようにと気遣うことは難しいことじゃないから。 「私たちが常識について語るとき、それは何らかの考えを述べるというより、まさにそれを考えていない状態に近い」 同性婚で『社会が変わってしまう』のか。 「ある人の言う常識は、その人が考えている面よりも、考えてない面を表すことの方が多く、その人が考えていないことはその人がどういう人間であるかをかなり赤裸々に示す」 「埃を払ったり、カビの生えたものは拭いたり、壊れたものは捨てたり片付けて、新しい秩序を築いたりは…できないのだろうか、そうそうは。」
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