ブランド・アーキタイプ戦略 驚異的価値を生み出す心理学的アプローチ

マーガレット・マーク(著者), キャロル・S.ピアソン(著者), 千葉敏生(訳者)

• 販売会社／発売会社: 実務教育出版
• 発売年月日: 2020/09/16
• JAN: 9784788909007

商品レビュー

2025/02/02

2025年2月2日、メルカリから「めいちゃん」や「ファスト＆スロー」の新着通知の期限切れの通知が来て設定を見直してたら、「世の初めから隠されていること」が6600円で出ており、その出品者がこの本を出してた。3400円。ユング心理学の本！？

2022/01/09

ブランドをアーキタイプの観点から紐解いている。個人的な感覚とも近かったので、興味深く読めた。アーキタイプを発見するワークショップを開発したい。

2021/02/28

ユング心理学を土台に、優れたブランドに見られる「アーキタイプ」と、その実践方法について論じる一冊。それなりにブランドについて学び、日頃からブランドに向き合う立場にありながらも、瞠目せざるを得ない内容。

猛烈な飽和状態にある昨今のブランド市場の海において、浮かび上がってくるブランドの卓越性を「ミーニング」に求め、人々に意味をもたらすブランドの特徴を、動機付け理論等の人間心理によって説明する。
中でも、ミーニングの法則性を、ユング心理学におけるアーキタイプー人間の本能に根差した神話、また自然発生的に生まれる個人の無意識の産物として、古今東西・万国共通に見られる集合的性質を持った形式や形象ーによって抉り出すプロセスは鮮やかの一言。

体型的にアーキタイプを整理するに留まらず、これらをいかにしてストーリーテリングするかや、アーキタイプと一致させた組織をつくることの重要性についても実例をもとに触れられており、実践書としてのクオリティも高い。極めつけは、ブランドが発信するメッセージの社会的影響についての言及。「ミーニングマネジメント」を通じていかに後世にレガシーを残すか、までをも射程に語り切る熱量と視座の高さ。著者の慧眼に触れながら、溢れんばかりの熱量にまでも触れることができる、傑作だと思います。