名探偵ポアロ ナイルに死す ハヤカワ・ジュニア・ミステリ

アガサ・クリスティー(著者), 佐藤耕士(訳者)

• 販売会社／発売会社: 早川書房
• 発売年月日: 2020/09/11
• JAN: 9784152099297

商品レビュー

2024/12/24

初めて読んだ『そして誰もいなくなった』が面白すぎて、学生時代に欧米文学を専攻していた同僚に一気読みしてしまった旨を報告したところ、同僚の表情がパアァァッて明るくなって好きなアガサ・クリスティ作品をその場で列挙してくれました。まさかこんなに身近にアガサ・クリスティガチ勢がいたとは……。
その際「これが一番好き！」と紹介していただいたのが、名探偵ポアロシリーズの『ナイルに死す』であります。この同僚が言うなら面白いに違いない、と、ハヤカワ・ジュニア・ミステリ版を購入し、早速読んでみることに。

世界一の名探偵ポアロは、旅先のエジプトで、大金持ちの美しい女性に出会う。彼女は夫と新婚旅行を楽しむはずが、不安を感じていた。夫の元婚約者が銃を持ってつけ回してきたのだ。さらに二人は落石に巻きこまれそうになる。異様な空気のなか、ナイル川をさかのぼる船上で事件が起きる。盗み、裏切り、殺し……この危険すぎる船で、ポアロは真実にたどりつけるか？（裏表紙より）

……おんもしれぇ～～～～～……（思わず天を仰ぐ）。

推理小説かと思って読んだら恋愛小説でした。
すごい。ジャクリーン・ド・ベルフォール、あっぱれ。
もしかしたら「男を愛しすぎた女」界隈のスーパースターなんじゃなかろうか。

「愛って、とてもこわいものになることがあるのね」
「だからこそ有名な恋愛物語は、ほとんどが悲劇なのです」
↑アラートン夫人とポワロのやり取りも本当に痺れるわ……。

悲しい結末の一方で、ロザリーとコーネリアが新しい愛を見つけるというのもめっちゃいい。どちらの女性も気の毒な境遇だったので、ここだけハッピーエンドでホッとしました。愛はこわいだけのものじゃないですものね。

この冬はアガサ・クリスティを読みます！！！

2024/06/09

ミステリー小説は誰が犯人か考えながら読み進めますが、初めて自分の予想が的中しました！笑
もしかしたらこうかなぁと思ってた事が完全に当たったのは初めてです(o^^o)
犯人を知ってからもう一度読んだら更に楽しめると思います♪

2023/07/06

著者は、イギリス生まれの推理作家、アガサ・クリスティー（1890年9月15日 ～1976年1月12日）。

著者の作品、ブクログ登録は2冊目になります。

本作の内容は、次のとおり。

---引用開始

大金持ちの女性とその夫のハネムーンは、ナイル河をさかのぼる豪華客船上で一変した。鳴り響く銃声。夫のかつての婚約者が、銃をもって二人をつけまわしていたのだ。嫉妬による凶行か？　だが、事件は意外な展開を見せる。名探偵ポアロが見抜いた真相とは？

---引用終了

本作には、ポアロの友人、レイス大佐が登場します。
レイス大佐は、イギリスの情報部員でポアロの友人になります。