商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 角川春樹事務所 |
発売年月日 | 2020/09/15 |
JAN | 9784758413626 |
- 書籍
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えにし屋春秋
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えにし屋春秋
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商品レビュー
3.5
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人と人の縁を結ぶ、または縁を切る、という生業の『えにし屋』に、依頼を持ち込んだ2つの家族のお話。その1の「花曇り」はすったもんだありながら2人の娘が逞しく己の意思を貫く結末が良かったけれど、その2の「夏の怪」はホラー?と思わせられたり真相が重かったり最後までドロドロだった。悪にま...
人と人の縁を結ぶ、または縁を切る、という生業の『えにし屋』に、依頼を持ち込んだ2つの家族のお話。その1の「花曇り」はすったもんだありながら2人の娘が逞しく己の意思を貫く結末が良かったけれど、その2の「夏の怪」はホラー?と思わせられたり真相が重かったり最後までドロドロだった。悪にまみれた過去から這い出してきたえにし屋のお頭と初は今も不穏な空気を感じて怯える。またシリーズ化するのかな。
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浅草・浅草寺の裏手にある、ひっそりと建つ仕舞屋。 それが「えにし屋」 『人と人との縁を結ぶ。或いは、縁を切る』を生業としている。 えにし屋には、お初、お頭(才蔵)、太郎丸、そして、通いの女中、お舟の4人が居る。 お初とお頭は、裏社会での生活から抜け出した過去があり、絆が有った...
浅草・浅草寺の裏手にある、ひっそりと建つ仕舞屋。 それが「えにし屋」 『人と人との縁を結ぶ。或いは、縁を切る』を生業としている。 えにし屋には、お初、お頭(才蔵)、太郎丸、そして、通いの女中、お舟の4人が居る。 お初とお頭は、裏社会での生活から抜け出した過去があり、絆が有った。
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あさのさんの時代モノ。 人と人との縁を結び、あるいは縁を切る・・・縁(えにし)を生業とする〈えにし屋〉を巡る物語。中編二話が収録されています。 お見合いの前日姿をくらました奉公先のお嬢様・お玉の身代わりとなった奉公人・おまいと、〈えにし屋〉の“お初”との出会いから、お玉の失踪...
あさのさんの時代モノ。 人と人との縁を結び、あるいは縁を切る・・・縁(えにし)を生業とする〈えにし屋〉を巡る物語。中編二話が収録されています。 お見合いの前日姿をくらました奉公先のお嬢様・お玉の身代わりとなった奉公人・おまいと、〈えにし屋〉の“お初”との出会いから、お玉の失踪騒動の顛末を描いた、その一(第一話)「花曇り」。 妻女の恐ろしい一面を見てしまい、〈えにし屋〉に縁切りを依頼してきた武家・吉野作之進の末路と、彼の妻女・孝子の闇を描いた、その二(第二話)「夏の怪」。 第一話は“縁結び”につながる人情噺だったのに比べて、第二話は様相がガラッと変わって”“縁切り”がテーマのサイコサスペンス的な展開の話で、まさに“陰と陽”という二面性を楽しむことができました。 決められた安全な道ではなく、困難かもしれないけど、自分の選んだ道を歩むことを決意したお玉と、玉の輿を断って奉公を継続することを選択したおまいの前向きなラストの第一話も良かったですが、 第二話のダークさは、“弥勒シリーズ”を彷彿とさせるものがあって、“人の心に潜む鬼”の部分をうまく描いているなぁとゾッとしつつも感心した次第です。 さらに、この第二話では吉野家の顛末と併せて〈えにし屋〉のお初と才蔵の壮絶な過去も描かれていて、彼らの抱えてきたものや、彼らの複雑な関係性の上に成り立つ絆の描き方が絶妙で、読ませるものがありました。 お初(初)、才蔵、お舟、太郎丸・・〈えにし屋〉メンバーの活躍をまた読みたいな・・と思ったら、最近続編が出た模様です。 今度はどのような“縁(えにし)”の物語なのか、是非そちらも読んでみようと思います~。
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