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宇宙へ(上) ハヤカワ文庫SF
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宇宙へ(上) ハヤカワ文庫SF

メアリ・ロビネット・コワル(著者), 酒井昭伸(訳者)

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宇宙へ(上) ハヤカワ文庫SF

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 2020/08/20
JAN 9784150122942

宇宙へ(上)

¥1,122

商品レビュー

4.1

18件のお客様レビュー

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2023/05/21

人類が、正史よりもずっと早く宇宙に進出した、もう一つの歴史を描いた並行歴史もの。 正史では世界初の人工衛星スプートニク(ソ連)は1957年だが、この世界では1952年にアメリカはすでに人工衛星を打ち上げている。正史ではアポロ計画は1960年代に発動したが、この世界では1950年代...

人類が、正史よりもずっと早く宇宙に進出した、もう一つの歴史を描いた並行歴史もの。 正史では世界初の人工衛星スプートニク(ソ連)は1957年だが、この世界では1952年にアメリカはすでに人工衛星を打ち上げている。正史ではアポロ計画は1960年代に発動したが、この世界では1950年代にすでに月へ人間を送り込む計画がスタートしている。 この対比は面白い。この調子で正史よりずっと早く宇宙開発が進んだら、今頃どうなっていたか。 当時の技術では立ち向かうのが困難な問題に次々とぶつかり、いかに乗り越えて行くかと言うプロジェクトX的な物語を期待したのだか… 読み進めるうちに、これ、なんか違うと思った。主人公がぶつかるのは当時の男性優位社会の壁。それをいかに乗り越えて女性宇宙飛行士になるか、と言う物語らしい。 これ、わざわざ並行歴史SFでやりますか?(笑) しかも、宇宙開発を加速させるきっかけになったのが「巨大隕石」の衝突による地球環境の破壊。この設定いる?! 「きっかけ」として扱うには、重いのだけど。これだけで本一冊書けるくらいです。 女性の地位向上ものなら、架空の世界の話ではなく、現実の世界の話として書くべきかと。物語の中でどんなに成功したとしても、結局は架空の世界の話で終わってしまうから。 但し、あえて並行歴史の世界の話として書くことで検証したかったテーマがあるのかもしれない。この調子で正史よりずっと早く男女平等社会が実現していたら、今頃どうなっていたか、とか? いずれにしても、まだ上巻なので。 読みやすい文章で読むのに苦労することない。下巻に期待したいです。

Posted by ブクログ

2023/03/21

あいかわらずSFも読みまくっているんですが、もちもちさんに自信をもってお勧めできるような大大大傑作には出会えておりません そんな中ヒューゴー賞、ネビュラ賞同時受賞のこやつを読んでみました もひとつおまけにローカス賞もとってますからね相当すごいことに違いありませんことよ! と、...

あいかわらずSFも読みまくっているんですが、もちもちさんに自信をもってお勧めできるような大大大傑作には出会えておりません そんな中ヒューゴー賞、ネビュラ賞同時受賞のこやつを読んでみました もひとつおまけにローカス賞もとってますからね相当すごいことに違いありませんことよ! と、かなり期待して読み始めたんですが 今のところ「うーん」って感じ 面白いのよ、面白くなくはないのよ ただこの世界設定がどうしても飲み込めない 時は第二次大戦直後、アメリカ東海岸に巨大隕石が落下し多くの人命とともに首都を含む広大な地が失われる しかしこの惨劇はさらなる悲劇の始まりでしかなく、巨大隕石の落下が引きおこす気候変化により地球は人が住めない星になってしまうことが判明 人類(ほぼアメリカ)は宇宙を目指すというストーリー この第二次大戦直後という文化とか社会環境や世界情勢そして科学技術なんかがそのまんまで宇宙開発や宇宙移民ってのがアンマッチすぎてもうちょっとイライラしてきちゃうんです それがこの物語の核というか面白味なんだろうけどさ どうしてもしっくりこないんです 物語の根底にある前時代的なものを抱えたま宇宙に行けんのよ、わいは 下巻で色いろぶち壊してくれることに期待や!

Posted by ブクログ

2023/01/27

1952年、巨大隕石の落下により絶滅の危機が迫る人類は、宇宙開発に希望をつなげるが……。歴史改変SF。 落下してくるものを阻止しようというアルマゲドンやディープ・インパクトとは逆で、最初に隕石が落ちてしまってからの顛末。1952年の設定で、実在の人物も登場するが、歴史は現実とは...

1952年、巨大隕石の落下により絶滅の危機が迫る人類は、宇宙開発に希望をつなげるが……。歴史改変SF。 落下してくるものを阻止しようというアルマゲドンやディープ・インパクトとは逆で、最初に隕石が落ちてしまってからの顛末。1952年の設定で、実在の人物も登場するが、歴史は現実とは大きく異なるものとなっていく。 隕石落下の影響で、人類の存続が危ぶまれるのだが……。 あれ?序盤のパニック的な危機感はどこへやら。宇宙開発のさなかで、女性の社会進出問題や黒人とかユダヤ人の人権問題、人間関係のあれこれや自身の弱点との戦いで物語は進んでいく。なんだか、肩すかしをくらったような感じを抱きながらも、主人公の心理描写がうまく、複合的な問題が逆に「宇宙飛行士」という目標に収束していく展開に、感情移入してしまう魅力がある。才知も欠点もある女性が奮闘する物語にどこか共感を覚えつつ、多様な要素を含むディティールに感嘆。

Posted by ブクログ

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