口福のレシピ

原田ひ香(著者)

• 販売会社／発売会社: 小学館
• 発売年月日: 2020/08/21
• JAN: 9784093865869

商品レビュー

2024/10/14

とある西洋料理のレシピを巡り、令和の初めと昭和の初めとで話が行き来する。
フリーのSEで、料理研究家の留希子と
女中として『昼餉（ひるげ）』を任されるしずえ。
その関係性がだんだん明らかになる。

坂崎と留希子の関係は、やっぱりね、の感覚だったけど、しずえは、、時代のせいだと思いつつ切ない。それでも最後のシーンは胸が温かくなった。

料理の描写が丁寧で分かりやすく、真似したくなる。近日中に豚肉の生姜焼きを作ると思いまする。

2024/08/29

あるレシピが結ぶ過去と現在。数奇な運命にも決して腐ることなく感謝の心を忘れないしずさんの言動には泣けた。
そういえば、栗原はるみさんがこねないパンのレシピを完成させるまでに300回試作したというのを読んで驚いたことがある。決して私にはできない仕事！

2024/08/23

システムエンジニアの傍ら、SNSで自身の作った料理をアップする留希子。実家は品川料理学園だが、学園には反発する気持ちも持っている。
昭和２年、品川家に女中奉公として入ったしずえ。旦那様からの指示で、「家庭で手軽に作れる肉料理」のレシピを試行錯誤する。
２つの時代を行き来するストーリー展開。昭和の方はイメージが付きづらい部分も多くあった。妾や奉公など現代とかけ離れていて、うーんというところも。
出てくる料理はどれも美味しそうで、料理の描写はとても上手。