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ぞぞのむこ 光文社文庫
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ぞぞのむこ 光文社文庫

井上宮(著者)

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ぞぞのむこ 光文社文庫

836

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社
発売年月日 2020/08/06
JAN 9784334790707

ぞぞのむこ

¥836

商品レビュー

4

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2023/12/14

禍々しくも不可思議な、奇妙な町・漠市。 部下の矢崎と漠市に入り込んでしまった翌日から、島本には次々と幸運が舞い込んできた。そんなある日、会社から帰宅すると自宅の前に元カノが座り込んでいて……。(表題作) 漠市に関わってしまった人々に起こる不条理ホラー短編集。 周辺住人から忌避...

禍々しくも不可思議な、奇妙な町・漠市。 部下の矢崎と漠市に入り込んでしまった翌日から、島本には次々と幸運が舞い込んできた。そんなある日、会社から帰宅すると自宅の前に元カノが座り込んでいて……。(表題作) 漠市に関わってしまった人々に起こる不条理ホラー短編集。 周辺住人から忌避される奇妙な町・漠市。漠市の怪異にまつわるホラー短編集です。不条理ホラーと銘打っているだけあって、大半の人がさしたる理由も過失もなく怪異の世界にのみこまれていくのが恐ろしい。 ふとしたきっかけで漠市と関わってしまう→忠告を受けるがきかない、改善できない→破滅、というような、ある程度のパターンはありますが、グロテスクな話や生理的嫌悪感を誘うような気持ちの悪い話など、バラエティも豊富です。 表題作「ぞぞのむこ」もそうですが、その他の収録作品も「じょっぷに」「だあめんかべる」など、タイトルを見ただけでは意味の通らない言葉の羅列のようになっているのがまた不安を煽ります。意味が分かったら分かったでまた不気味で気持ちが悪いのですが。 ホラー小説で忌避される町や村というと、人里離れた場所にあったりするのが定石ですが、この漠市は電車やバス、徒歩でもすぐに立ち入れる場所にあり、不気味さを知りつつも対策を立て普通に住んでいる住民もいるというのが目新しくて面白いです。 起こるのは得体のしれないおぞましい怪異なのですが、どこか日常と極めて近い所にある恐怖という感じで、そこもまたぞわぞわします。

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2022/10/03

ぞぞのむこ / #井上宮 6編からなる「漠市」を巡る奇妙な短編集。 大変面白かった。 まずそれぞれのタイトルのセンスが良い。 「じょっぷに」「ざむざのいえ」等、不安を煽るのにとても好奇心を掻き立てられる。 これはぜひ本編を読んで意味を確かめて欲しい。 ホラー好きに堂々お勧めできる...

ぞぞのむこ / #井上宮 6編からなる「漠市」を巡る奇妙な短編集。 大変面白かった。 まずそれぞれのタイトルのセンスが良い。 「じょっぷに」「ざむざのいえ」等、不安を煽るのにとても好奇心を掻き立てられる。 これはぜひ本編を読んで意味を確かめて欲しい。 ホラー好きに堂々お勧めできる一冊!

Posted by ブクログ

2022/07/11

さて、今年もホラーが読みたくなる季節到来。本作はブックオフ・ホラー特集から。幸先良いことに、なかなかの当たり作だった。まず漠市というネーミングと、その土地の不気味さ加減が良い。起こる超常現象も、各短編によってバラバラで、ともすれば散漫な印象になり兼ねず、ホラーってかコメディ?みた...

さて、今年もホラーが読みたくなる季節到来。本作はブックオフ・ホラー特集から。幸先良いことに、なかなかの当たり作だった。まず漠市というネーミングと、その土地の不気味さ加減が良い。起こる超常現象も、各短編によってバラバラで、ともすれば散漫な印象になり兼ねず、ホラーってかコメディ?みたいな結果を招きかねないと思うんだけど、本作においては、どの怪異もパンチが効いてて良い。普通に面白い作品でした。

Posted by ブクログ

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