商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 双葉社 |
発売年月日 | 2020/07/27 |
JAN | 9784575315493 |
- 書籍
- 書籍
一八〇秒の熱量
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
一八〇秒の熱量
¥1,760
在庫なし
商品レビュー
4.6
14件のお客様レビュー
こんなに熱い内容なのに、当の本人の飄々とした雰囲気から所々に拍子抜けするような瞬間を感じてしまうのは、ある意味ノンフィクションとしてのリアリティが表れているからだと思う。
Posted by
タイトルを手に入れなければ37歳の年齢制限により引退を迫られるB級ボクサーを追ったドキュメンタリー。 ボクサーの平均引退年齢は23歳と若い。勝ち目が無ければ、チャンピオンになれなければ早々に見切りをつけるのが普通である。勝者のみにスポットライトが当たる非情なスポーツ。 しかも、そ...
タイトルを手に入れなければ37歳の年齢制限により引退を迫られるB級ボクサーを追ったドキュメンタリー。 ボクサーの平均引退年齢は23歳と若い。勝ち目が無ければ、チャンピオンになれなければ早々に見切りをつけるのが普通である。勝者のみにスポットライトが当たる非情なスポーツ。 しかも、そのボクサーは日本人では圧倒的に勝ち目が無いとされるミドル級。ミドル級の世界チャンピオンは、日本から竹原慎二と村田諒太のたった2人しか生まれていない。小柄な東洋人には不利な、世界でも層の厚い階級である。 竹原がチャンピオンになった試合は「どうせ勝ち目はない」と生中継も無く、村田が登場するまでは突然変異でも起きない限り、日本人のミドル級チャンピオンは出てこないだろうと言われていた。 チャンピオンとなり栄光を手にする訳でなく、人生一発逆転の物語でもない。 ボクサーとして特別な素質や才能がある訳でもなく、愚直に練習を積み重ね努力するしかない主人公米澤重隆。 年齢制限のタイムリミットまでの9か月、ジムやトレーナーを巻き込んでのリアルな挑戦の物語。 米澤最後の試合を終えた引退セレモニーでの最後の言葉に心を打たれる。
Posted by
年齢制限による引退を避けるため9か月間でチャンピオンを目指すボクサーの話。ドキュメンタリー番組にも取り上げられていたということも知らず、読み始めたが、一気に読んでしまうほど面白いノンフィクション作品だった。 主人公のボクサーのみならず、ジムの会長、トレーナーも含めて皆が36歳の...
年齢制限による引退を避けるため9か月間でチャンピオンを目指すボクサーの話。ドキュメンタリー番組にも取り上げられていたということも知らず、読み始めたが、一気に読んでしまうほど面白いノンフィクション作品だった。 主人公のボクサーのみならず、ジムの会長、トレーナーも含めて皆が36歳の無名ボクサーを9か月でチャンピオンにするという狂気につつまれている。そして、読むうちにその狂気は著者、さらには読者へと伝播していく。 不思議なのは、誰もが絶対にチャンピオンになれると信じて疑わずに挑戦しているわけではなく、本人も含めて、挑戦を続けることに迷いや葛藤があることだ。にもかかわらず、その挑戦は狂気をはらんでいき、結局最後まで挑戦し続ける。 その葛藤のプロセスが克明に描かれているからこそ、読み応えがあり、その挑戦がリアルなものとして胸に迫ってくる。
Posted by