商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 青土社 |
発売年月日 | 2020/07/22 |
JAN | 9784791772933 |
- 書籍
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英雄なんかどこにもいない
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英雄なんかどこにもいない
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2016年に出版された「ワインの染みがついたノートからの断片」の姉妹編。未収録+未公開作品39編が収録。 久しぶりのブコウスキー節。特に後半の「スケベ親父の手記」以降、60〜70年代のエッセイがサイコー。「監房から監房へと回し読みされているのはあなたの本だけです」まさにそうだろ...
2016年に出版された「ワインの染みがついたノートからの断片」の姉妹編。未収録+未公開作品39編が収録。 久しぶりのブコウスキー節。特に後半の「スケベ親父の手記」以降、60〜70年代のエッセイがサイコー。「監房から監房へと回し読みされているのはあなたの本だけです」まさにそうだろう。
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ブコウスキーの未公開+未収録作品集 Vol.2。この年になってブコウスキーの新刊が読めるとは思っていなかったが、原著では Vol.1 にあたる「ワインの染みがついたノードからの断片」が 2008年、この「英雄なんかどこにもいない」が 2010年にそれぞれ出版されていて、没後15年...
ブコウスキーの未公開+未収録作品集 Vol.2。この年になってブコウスキーの新刊が読めるとは思っていなかったが、原著では Vol.1 にあたる「ワインの染みがついたノードからの断片」が 2008年、この「英雄なんかどこにもいない」が 2010年にそれぞれ出版されていて、没後15年の歳月を経てブコウスキーの評価はますます高まっているらしい。邦訳もそれぞれ 2016年、2020年に出版。長くブコウスキーを訳している中川五郎氏も御年 70歳だそうだ。 多くは雑誌連載 "Notes of a Dirty Old Man" からの未収録エッセイだが、未公開の短編小説も収めている。日常に潜む恐怖を描いた小説『ギャンブラー』、『侵入者』もあり、ブコウスキーにしては珍しいという印象。中でも『バーベキュー・ソース添えのキリスト』の恐怖感は秀逸。書くことに対する執念を感じられるショートエッセイは『恐怖の館』、『詩人ごっこ』などで、これらは村上春樹の『職業としての小説家』を 3ページに集約したようなエネルギーがある。本人がエロ小説と呼ぶ類の中では『ザ・ビッグ・ドープ・リーディング』がベスト。全体を通して『レイピストの物語』が一番のお気に入り。 『ワインの染みがついた…」も読む。
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