図書館の子

佐々木譲(著者)

• 販売会社／発売会社: 光文社
• 発売年月日: 2020/07/17
• JAN: 9784334913557

商品レビュー

2024/02/24

タイムトラベラーが出てくる話が6本。昭和21年7月21日の夜、隅田川で発見された男。上野の地下壕を通った2人のうち、戻って来なかった1人の少年。猛吹雪の夜、図書館に閉じ込められた少年の前に現れた男。「錬金術師の卵」という美術品にまつわる伝説。85年前の1935年5月12日のホテルに宿泊したカップル。10日ほど前に知り合った男性に渡された切符で大連からハルビンに向かう汽車に乗る若い女性。
どれもあんまりいい結末になってない気がする。お話同士に関わりがあるかと思いきや、特に何もなさそう。個人的には「錬金術師の卵」が一番好きかも。85年前のホテルに宿泊する「追奏ホテル」は世にも奇妙な物語感ある。

2023/12/29

佐々木さんには珍しいシチュエーションではないかと。
最初違和感もありましたが、なかなか面白かったです。「追奏ホテル」が一番面白かったかな。「錬金術師の卵」もちゃんと読めばかなり面白かったのではないかと思うけれど、登場人物の名前が錯綜したのと、やや難しい用語というかごちゃごちゃしてきてわけわからないまま読み進んでしまった。少し戻って読み返したらよかったのかもしれないけど、もったいないことをしてしまった。

2023/08/02

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