商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2020/07/15 |
JAN | 9784065200667 |
- 書籍
- 新書
クオリアと人工意識
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クオリアと人工意識
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商品レビュー
3.9
23件のお客様レビュー
茂木健一郎の本書での主張は「人工知能の今の研究アプローチでは意識の謎は明らかにならないのでないか?」ということかと思う。 この本の良いところは、人工知能でどこか浮ついた人々を、もう一度、人間の王道に引き戻そうとしているところ。そのために彼は、先人たちを何人も召喚している。彼らが...
茂木健一郎の本書での主張は「人工知能の今の研究アプローチでは意識の謎は明らかにならないのでないか?」ということかと思う。 この本の良いところは、人工知能でどこか浮ついた人々を、もう一度、人間の王道に引き戻そうとしているところ。そのために彼は、先人たちを何人も召喚している。彼らが言っていたこと、誤ってしまったこと、まだ続いていること、今見れば真実なこと、何度も代わる代わる呼び出しては語る。 その姿勢に、グッとくる。
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意識とは何なのかということと 命とは何なのかということは ずっとずっと解決できないでいる気がかりなこと 意識という現象を読み解いたものであるとか (脳のここがこういう物理的な反応をしているときに意識ではこういう知覚ないし感情が起きているとか、そういう意識と物質の対応関係みたいな...
意識とは何なのかということと 命とは何なのかということは ずっとずっと解決できないでいる気がかりなこと 意識という現象を読み解いたものであるとか (脳のここがこういう物理的な反応をしているときに意識ではこういう知覚ないし感情が起きているとか、そういう意識と物質の対応関係みたいなもの)、 命という現象を読み解いたものはあるけれど、 意識とはそもそも何なん? 命ってそもそも何なん? ということについては皆目わからない。 それがわからないことには、 死んだらこのわたしの意識がどうなるか 全くわかれへんやん意味ないやん。 この辺の感覚はどうやら茂木さんと共通するらしく、ペンローズの『皇帝の新しい心』が至る所に顔を出す。この題名を見て若かったわたしは「わたしの知りたいことはきっとこの中に書いてある」と確信を持ちその重い本を買った。だけど、茂木さんのようにその本を読みこなせるだけの頭の出来がわたしにはなかったことから、この本は未だに本棚に死蔵されたままになっている。 余談だけど、本の中で話題になっていた小ネタでわたしが思ったことを幾つか書いておく。 ☆AIが意識を持つのはいつなのか?意識を持つようになるのか? 処理する情報量が閾値を超えたら持つんじゃないか、とはわたしも思うが、なんつーか腑に落ちなさが半端ない。意識とはそういうものなのか?という疑念が払拭できない。 しかし一方で、人間に意識があるかどうかは実は外からはわからない(怖い)ということを示した本をつい最近読んだこともあって、機械に意識があるかどうかは実は外からわからないのでは?とも思う(怖い)。 ☆脳をAIにコピーすることで永遠の命を得る、ということを考えている科学者がいるそうだが、茂木さんと同じく「それは全く違う!」と声を大にして言いたい。だってDNAが全く同じな一卵性の双子が同じように育たず双子はお互いに相手を別人だと思っているように、わたしの脳をコピーしたAIが出現したとしても、わたしと同じように同じことを考える別人が出現したとしか思えないだろう。それが「わたしという意識」の本質だろう。 ☆そういう頭のいい茂木さんが、雑談的にではあるものの、神秘主義的な解決法を持ち出していたのには衝撃を受けた。頭よくても頭のあまりよくないわたしみたいに、そういう考え方をすることあるねんな〜。神秘主義いいよね〜。結局仏教の密教って神秘主義的な行為の行き着いた果を力業でもたらそうというものじゃないん?とわたしは思っている。
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テーマは面白い(興味深い)。 賛同できるかどうかは別にして。特に人口意識は必要か?は意見がわかれるところだろう。暗いところで落とした鍵を明るいところで探す。理由は「明かりがあるから」は、このテーマに限らずあるある。
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