商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2020/07/16 |
JAN | 9784041095973 |
- 書籍
- 文庫
砂上
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砂上
¥682
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商品レビュー
3.5
33件のお客様レビュー
淡々と生きる人たち。誰にでも闇があるのだろうかと思わせる。大層なことも小さなことも何でもないかのように大差なく描かれる。この、編集者さん主人公の話を読みたい
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16歳で美利を産んだ令央、事情をひと言も聞かずに自分の娘とした母、ミオ。この女3代の物語を令央は小説に書く。何度も何度もダメ出しをする辣腕編集者の小川乙三。この小川さんの小説論はそのまま桜木さんの小説論なんだろう。一気に読み終えたけど深い一冊
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※ 読み終えて小説を書くってことは、ある真実に たくさんの嘘を装飾して限りなく現実にみえる 虚構を作り上げることなのかなと思いました。 作家さん全てがこの方法で小説を書いている 訳ではないだろうけれど、少なくとも『砂上』の 作者である桜木紫乃さんは、話を生み出す際に こんなふう...
※ 読み終えて小説を書くってことは、ある真実に たくさんの嘘を装飾して限りなく現実にみえる 虚構を作り上げることなのかなと思いました。 作家さん全てがこの方法で小説を書いている 訳ではないだろうけれど、少なくとも『砂上』の 作者である桜木紫乃さんは、話を生み出す際に こんなふうに話を構築していく手法を取ることが あるんじゃないかと感じました。 話の中で主人公に感情の薄さが武器になると 告げた編集者との出会いは主人公にとって 運命的に感じましたが、編集者には別の意図が あって、主人公が自分に利する人間かどうかを 様子見するために網を張られただけと考えるのは 穿ちすぎでしょうか。 物語の中の主人公の主体性の無さぶりや、 編集者の突き放しっぷりに、返って体温や 人間味を感じました。
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