商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 皓星社 |
発売年月日 | 2020/06/19 |
JAN | 9784774407258 |
- 書籍
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古本屋の四季
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古本屋の四季
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商品レビュー
4.5
2件のお客様レビュー
小さいころから、図書館の司書か古本屋の店主になりたいと思っていた 人間なので、実際に経営されている方のお話はとても勉強になります。 穏やかな人柄に、少々おせっかいな質の片岡氏のお店で起こる数々の出来事に 行ったこともないお店の中を想像しながら、ワクワクしながら読みました。 来年2...
小さいころから、図書館の司書か古本屋の店主になりたいと思っていた 人間なので、実際に経営されている方のお話はとても勉強になります。 穏やかな人柄に、少々おせっかいな質の片岡氏のお店で起こる数々の出来事に 行ったこともないお店の中を想像しながら、ワクワクしながら読みました。 来年2024年が開店15周年になるそうです。 70歳を過ぎていらっしゃるのでお元気でいらっしゃるうちに、実際に会ってみたいと思うほど魅力的な方だと思いました。
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古本屋の四季 著者:片岡喜彦 発行:2020年7月1日 皓星社 書評誌「足跡(そくせき)」に掲載されたエッセイの単行本。 著者は労働組合の専従など労働関係で長年働き、定年退職後に30代に抱いた夢である古書店を2009年にオープンさせた。場所は神戸市の下町、バス停前(繁華街ではない)。開店準備金は250万円。もちろん、それで食い扶持にしようとは思わない。例えば、2018年夏の売上は、6月2800円、7月2600円、8月3万3950円、9月2万1270円とのこと。一方で、家賃や組合費、光熱費、通信費で、毎月4万5000円プラス仕入れ費、車の維持費で7万円前後が必要。赤字の連続で、退職金から開店準備と運営資金としてもらった400万円と追加の20万円は、2018年9月30日現在で35万4878円になっているとのこと。開店15周年の2024年4月30日が廃業のタイミングとしていいかもと考えているようなことも書いている。 狭小店舗における冊数は限られている。売れ筋とかより、自分の好みで置いている。なにより、本に囲まれ、本好きな人に出会え、会話を楽しむこと。さらに、故人の遺族や教授を引退した人などから頼まれる本の処分に行くこと。どんな本に出会えるかが何より楽しみ。引き取れないもの、引き取っても売れないもの、そういうのはたくさんあるけど、それよりも本との出会いが楽しみ。 店舗におけない本は、組合の市会に出品するらしい。同業者がそれを入札で買っていく。それでも売れないと、廃棄となる。線引きされたもの、蔵書印が押されたものは、ほぼ売れない。とくに蔵書印があるものは、押し主が売ったという証明がいるらしい。 古書店は近くに同業者がいた方がシナジー効果で繁盛するらしい。 その他、いろいろ勉強できる。でも、儲かりそうにはない。それなのに、この本を読んで自分も古書店をしてみたいと思ってしまう。とりあえずは、この店に行ってみるつもり。閉店してしまう前に。 2017年、大阪で三井三池炭坑閉山20周年の「炭坑の記憶と関西~三池炭坑閉山20年展」が開催されたが、主催者の一人はとりさん。この本に、そのことが出てきてびっくり。とりさんも、この本をお読みになり、著者が展示に来てくれたことをしっかりご存じでした。
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