西由比ヶ浜駅の神様 メディアワークス文庫

村瀬健(著者)

• 販売会社／発売会社: KADOKAWA
• 発売年月日: 2020/06/25
• JAN: 9784049127362

商品レビュー

2024/09/24

久々に感動系の小説を読もうと思い手に取りました。
簡単に言うと電車の脱線事故によって亡くなった方に会えるといった内容。
内容も感動させられましたけど、個人的には第１話での慎一郎が智子に言ったセリフ
『メンタル疾患は、裏を返せば誠実さの証だ』と言う言葉に衝撃を受けました。

個人的に強いて言うならば雪穂のことをもう少し話があっても良かったのかなと思い星４とさせていただきました。

2024/08/08

電車の脱線事故での被害者と、もう一度会うことができるという奇跡物語。
オムニバス形式であるが、事故や幽霊を軸に、繋がっている。

ひとつひとつのお話に背景があり、入り込めるしっかりした作りになっている。
平穏な日常からの突然の事故発生描写は、なかなかに面食らうものがある。

幽霊の肉付けが少々薄い気もしたが、全体通して、感動的なお話。

2024/07/26

この作品を読んでから、日常のふとした時に、本の冒頭にあった「愛する者を失ってから気づく、二度と戻らない美しい日々にいたことに」という言葉が思い出されるようになりました。実際読了後すごく心に染みる言葉でしたし、時間が経った今も染み続けているとは。大切な人がずっとそばにいてくれることが当たり前だと思いがちな日常の大切さを考えさせてくれた一冊です。