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はずれ者が進化をつくる 生き物をめぐる個性の秘密 ちくまプリマー新書353
924円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2020/06/10 |
JAN | 9784480683793 |
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はずれ者が進化をつくる
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商品レビュー
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59件のお客様レビュー
人間の脳は、複雑なものが苦手で、できるだけ整理してバラバラなものをまとめようとする。 多様性っていいながらも、協調性とか空気を読むことが求められる社会は、言葉が独り歩きしてるような気がしてたから、ここはスコンと腑に落ちた。 じゃーそういう中で、どう自分を大事に生きるのか? 自然界...
人間の脳は、複雑なものが苦手で、できるだけ整理してバラバラなものをまとめようとする。 多様性っていいながらも、協調性とか空気を読むことが求められる社会は、言葉が独り歩きしてるような気がしてたから、ここはスコンと腑に落ちた。 じゃーそういう中で、どう自分を大事に生きるのか? 自然界、生物界からのヒントを例にオンリーワンの生き方を解りやすく教えてくれる本。
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知らずに借りてきたけど「生き物の死にざま」の著者の人なのね。なるほど。 本書は文字も大きく普段使いの言葉で口調も柔らか。引用される例え話は程度も分量も適切で本文の染み込みを大いに助ける。著者は農学博士。進化の鍵となる多様性(はずれ者)の話を平易に披露してくれるのかと思いきや、中...
知らずに借りてきたけど「生き物の死にざま」の著者の人なのね。なるほど。 本書は文字も大きく普段使いの言葉で口調も柔らか。引用される例え話は程度も分量も適切で本文の染み込みを大いに助ける。著者は農学博士。進化の鍵となる多様性(はずれ者)の話を平易に披露してくれるのかと思いきや、中盤からは人生訓。まぁ大学教授だし綺麗事を言うのも大人の仕事よねぇと読んでいくとそこはしっかりと農学博士(特に雑草の専門家)としてのツイストが効いている。この「ちくまプリマー新書」というのは中高校生向けに設けられたシリーズと聞き納得。190ページというスリムなボディも「まぁすぐ読めそうだから読んでみるか」という気になる。 13-22歳くらいのお子さんにオススメ。 勿論私のような無知(無知グランプリ2024関東地区5位)な大人にも。 1 個性とは 2 ふつうとは 3 区別とは 4 多様性とは 5 らしさとは 6 勝つとは 7 強さとは 8 大切なものとは 9 生きるとは おわりに 1章ではひっつきむしの中の長短二種類、ジャガイモの悲劇など。 2章の中では「雑草の高さって正規分布にならずに二山型になんだよ」と。初めて知った。 3章「区別」において「人間ってたくさんとか苦手なんよ。だから順序つけたがるし区別したがるし優劣つけたがるし。でもどこにも境目なんてないしねぇ。」 この話の「例え」としてクジライルカの例え話もあるが私が好きなのは虹の色種類だ。 日本では7色、英米6色、独仏5色。 まさに。境界なんてないね。 「たくさんは苦手、でも嫌いじゃない。っていうか好き。」チューリップの歌詞で〆るのも綺麗。 4章以降は人生訓に軸足を移すが、特に4.5章がメインか。 SMAPの例の歌詞を引用してきた際は「あちゃー」と思ったけれど「自然界ではNo1じゃないとダメ。この世は弱肉強食。」と言い切る。おや。 ただしここで終わってはあの歌詞よりも始末が悪い。著者はゾウリムシの実験を元に「No1になれるニッチを持つOnly1でいろ」とする。いいね。 その後は「自分らしくいるためにはまずらしさを捨てろ」「群盲象を評す」「数学全て苦手なわけでもあるまい。好きな得意な単元もあろう。勉強の範囲が広いのは好きなことを探すためだ。」と。 普段使いの言葉でありながら覚えておきたいフレーズが続々登場。 9章「永遠に生きるために早く死ぬ。区間を短くして全力で走り抜く。(木と草の例)」もいい。 「おわり」の中で、不登校の子供たちが通うスクールにて、生徒から「個性は作る伸ばすものでない。出てきちゃうものだ。」と言われたとある。 かなり昔になるがTVに書道家が出ていた。 その書道家は何十年もの間、書の名人と言われた古のマスターピースを下敷きにして毎日毎日なぞっているとのこと。完璧になぞって本物そのままのコピー と思いきや、自身の書を並べるとどうしても出てくるはらいや止め、つまり「癖」があるらしい。その書道家は「消そうとしても消えない、これが私の書の個性なのかなと思います。」というような意味のことを話していた。 これは何かと何かの番組の間に流れる1-2分のつなぎのようなものだったが、その書道家の言う「個性」が記憶に残っていて、機会あるごとに人にも話していい気になっている。(だってなんかカッコイイじゃん 別に21世紀になって増えたわけでもなんでもなく、マジョリティから蹴り出され自身のニッチを見つける努力もしないただ大きな音を立てる空箱が「個性」を声高に叫ぶことが少なくないけれど、彼らが気持ち悪い理由はどの他人にも認められる程度の個体差を「わたしだけの特別な個性!」と叫んでいるグロテスクさなのかしらねとか思いつつ。 楽しい本でした。
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地球全体を俯瞰してみると、人間も動物や植物と同じ生き物であることに改めて気づきを得ました。 ”自然界に境界はありません。”(抜粋) まさにそうなのです。 本を読みながら、境界を勝手に作って視野を狭めている自分に嫌気がさしてきました。 自分で自分の首を絞めていたんですよね。 ...
地球全体を俯瞰してみると、人間も動物や植物と同じ生き物であることに改めて気づきを得ました。 ”自然界に境界はありません。”(抜粋) まさにそうなのです。 本を読みながら、境界を勝手に作って視野を狭めている自分に嫌気がさしてきました。 自分で自分の首を絞めていたんですよね。 世間でよく聞く”多様性”、”ダイバーシティ”といった言葉。 こちらの書籍を読むと、それって当たり前の事なんだね、って事がわかります。 どんなに似通った趣味趣向であっても、全く同じ人間は誰一人といないし、同じものを見ていても、感じ方・考え方・伝え方が異なるのは当然のことと思えてきます。 むしろ、全く同じ考えの人間がいないからこそ、この本で言う”ナンバー1”になれる場所を見つけ出せるし、そこで生きていくことができると言ってもいいのかもしれません。 苛酷な毎日を送っている私たち(?)に向けた著者の応援メッセージがあるので、ご紹介します。 ”雑草のように空を見上げてみてください。 太陽が降り注いでいます。青い空が広がっています。白い雲が流れています。 おそらくは、それが雑草たちが見ている風景です。”(抜粋) メンタルやられていると、どうしても下を向きたくなります。 その時にこのメッセージを思い出してみてください。 顔を空に向けたくなりませんか。 頑張っていくぞ~!
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