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世界哲学史(6) 近代Ⅰ 啓蒙と人間感情論 ちくま新書1465
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世界哲学史(6) 近代Ⅰ 啓蒙と人間感情論 ちくま新書1465

納富信留(編者), 伊藤邦武(編著), 山内志朗(編著), 中島隆博(編著)

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世界哲学史(6) 近代Ⅰ 啓蒙と人間感情論 ちくま新書1465

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2020/06/10
JAN 9784480072962

世界哲学史(6)

¥1,012

商品レビュー

4.6

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2025/02/12

 啓蒙の時代、理性はわれわれの暗闇を導く光であると同時に、強烈な光によってわれわれの目をくらませ、混乱や混沌へと導く可能性を内包している。理性によってもたらされる恐れのある精神の不自然を、自然状態へと引き戻すのは、理性にはない精神的治癒力をもった心の働き、すなわち感情の作用である...

 啓蒙の時代、理性はわれわれの暗闇を導く光であると同時に、強烈な光によってわれわれの目をくらませ、混乱や混沌へと導く可能性を内包している。理性によってもたらされる恐れのある精神の不自然を、自然状態へと引き戻すのは、理性にはない精神的治癒力をもった心の働き、すなわち感情の作用である。こうして「理性と感情」の緊張状態が啓蒙の思想に孕まれる(19-20頁)。  このような問題関心からハチスン、ヒュームやアダム・スミスといった「スコットランド啓蒙」の思想家たち、アメリカにおける植民地独立思想などが取り上げられる。  また直接の影響関係はないものの、この時代、東洋においても「感情」に重きを置く考え方が唱えられた。中国清代の戴震、仁斎学や徂徠学、さらに宣長の「物のあはれを知る」説など。  東と西での同時代的な共振現象が面白い。

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2024/09/08

西洋啓蒙の時代まできた。ルソー、デカルト、ヒューム、カント、ロック、モンテスキュー、スピノザ・・・きら星の如くビックネームが登場した巻だった。道徳感情論(スミス)や社会契約論というお馴染みのお話も。そしてニュートンとライプニッツによる自然科学も。 当時、アメリカではフランクリンと...

西洋啓蒙の時代まできた。ルソー、デカルト、ヒューム、カント、ロック、モンテスキュー、スピノザ・・・きら星の如くビックネームが登場した巻だった。道徳感情論(スミス)や社会契約論というお馴染みのお話も。そしてニュートンとライプニッツによる自然科学も。 当時、アメリカではフランクリンとジェファーソンの独立論。イスラムや中国の状況の紹介のあと、江戸の「物のあわれ」「粋」、大阪の「通」。

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2024/04/16

・『ペスト』に登場する人々は、互いに職種や信条をまったく異にしながらも、最後には、人間にたいして世界が暴力的に押しつけてくる「厚み」と「異質性」への抵抗に向けて、連帯の道を選ぶことにする。私たちの大災害においてもまた、人間の英知のもとでの連帯が、危機克服へとつながることを祈りたい...

・『ペスト』に登場する人々は、互いに職種や信条をまったく異にしながらも、最後には、人間にたいして世界が暴力的に押しつけてくる「厚み」と「異質性」への抵抗に向けて、連帯の道を選ぶことにする。私たちの大災害においてもまた、人間の英知のもとでの連帯が、危機克服へとつながることを祈りたい。

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