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生かさず、殺さず
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生かさず、殺さず

久坂部羊(著者)

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生かさず、殺さず

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 朝日新聞出版
発売年月日 2020/06/05
JAN 9784022516886

生かさず、殺さず

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商品レビュー

3.2

29件のお客様レビュー

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2024/02/20

認知症で他に疾患がある患者を診る「にんにん病棟」で奮闘している三杉洋一を描いた物語だが、考えさせられる点が多かった.命が大事だということは常識化しているが、それを維持する無駄と思われる治療が本当に必要なのか.医師である三杉と看護師たちとのやり取りは真に迫っていると感じた.問題のあ...

認知症で他に疾患がある患者を診る「にんにん病棟」で奮闘している三杉洋一を描いた物語だが、考えさせられる点が多かった.命が大事だということは常識化しているが、それを維持する無駄と思われる治療が本当に必要なのか.医師である三杉と看護師たちとのやり取りは真に迫っていると感じた.問題のある患者、その家族との軋轢、さらに患者間の諍いなと日々の活動は実態を表していると思う.同期の医師で現在は小説家として苦労している坂崎の登場でストーリーが複雑になってきた.三杉が外科医時代の事例を種にした坂崎の動きは彼を悩ませたが、遺族への真相開示で事なきを得たが、その過程で元上司の一人古市医師の態度はやつの人格を疑うものだと思った.あのような医師もいるんでしょう.認知症が治らないことを、これから老年期に入る小生としては、改めて認識した次第である.

Posted by ブクログ

2023/03/11

意思の疎通が難しい人に対しどこまで治療をするべきなのか?治療の理由を理解できないのに痛みや苦しみを味わうことが正しいのか?これが若くてまだ先があるならまだしも90とか80で治療が成功したところであと何年生きれるかもわからない人に対しどこまでの治療が必要なのか?でも家族にしてみれば...

意思の疎通が難しい人に対しどこまで治療をするべきなのか?治療の理由を理解できないのに痛みや苦しみを味わうことが正しいのか?これが若くてまだ先があるならまだしも90とか80で治療が成功したところであと何年生きれるかもわからない人に対しどこまでの治療が必要なのか?でも家族にしてみればいつまでも生きててほしいと思う。年を取ればあちこちがたがくるのも死ぬのも当たり前なのに、家族が変な期待をするのは、世間が医療がテレビが「こんな素敵な治療でもっと長生きできますよ」って広めたからではないだろうか?ってことを考えた本でした。

Posted by ブクログ

2023/02/16

主人公は伍代記念病院の認知症専門病棟、通称「にんにん病棟」で働く医師・三杉洋一。 様々な病気を抱えた認知症の患者を収容する病棟なのだが読む前から医師や看護師の大変さが想像出来る。 認知症で自分の病気を認識出来ない患者と向き合うには並大抵ではない努力が必要なのは言うまでもないが...

主人公は伍代記念病院の認知症専門病棟、通称「にんにん病棟」で働く医師・三杉洋一。 様々な病気を抱えた認知症の患者を収容する病棟なのだが読む前から医師や看護師の大変さが想像出来る。 認知症で自分の病気を認識出来ない患者と向き合うには並大抵ではない努力が必要なのは言うまでもないが、そこに患者の家族の言い分が加わればストレスは更に倍増するだろう。 時にブラックジョークを織り混ぜながら物語は展開するが現場の過酷さがリアルに迫る。 途中で登場する小説家・坂崎は中途半端な印象。 認知症小説として絞った方が重みを感じた様に思う。

Posted by ブクログ

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