商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 作品社 |
| 発売年月日 | 2020/05/25 |
| JAN | 9784861828102 |
- 書籍
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科学の人種主義とたたかう
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科学の人種主義とたたかう
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人種。 人種という言葉を、理解せずに使っていた。 遺伝子レベルでの違いはなく、それよりも社会経済的な理由により、人は異なる。 その社会経済的な背景に目を向けず、自分の優位性、自分が所属する集団の優位性、他より優れているんだと誇示する、優れていないとされる人たちは社会制度ではなく...
人種。 人種という言葉を、理解せずに使っていた。 遺伝子レベルでの違いはなく、それよりも社会経済的な理由により、人は異なる。 その社会経済的な背景に目を向けず、自分の優位性、自分が所属する集団の優位性、他より優れているんだと誇示する、優れていないとされる人たちは社会制度ではなく、遺伝子レベルの問題だから対策なんてしなくていい、自分たちは悪くないとしようとする人種主義者。 ネアンデルタール人由来の遺伝子が、比較的ヨーロッパ人に多いとわかってから、急にネアンデルタール人は文化的に進んでいたとするヨーロッパの人種主義者たち。 人種差別という言葉自体が、人種があると前提しており、人種差別反対という言葉は反対しているのに人種を肯定している矛盾した言葉。 様々な科学が出てくると、都合の良い内容のみを利用して説得力があるように見せかける。 17世紀から今に続く人種主義に固執する人々。 カースト制は、あるグループ内で続く婚姻がどうなるかを示す。 遺伝子の違いは大してない。 遺伝子があって、発現していないだけも数多い。 それよりも、社会経済・制度が、人々を変えている。 見た目で分けない。今の日本も、人種主義者が多くなったなと思う。気付いた今、気をつけよう。差別とは、上下つけることである。
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人種について科学的に語る本ではない。人種や人間の遺伝的バリエーションについて研究した科学者について政治的に語る本。 異なる人間集団の間の遺伝的なバリエーションは、あまり大きくなく、一つの人間集団の中でのバリエーションのほうが大きい。 体型や体力に遺伝の要素と育った環境の要素の両方...
人種について科学的に語る本ではない。人種や人間の遺伝的バリエーションについて研究した科学者について政治的に語る本。 異なる人間集団の間の遺伝的なバリエーションは、あまり大きくなく、一つの人間集団の中でのバリエーションのほうが大きい。 体型や体力に遺伝の要素と育った環境の要素の両方が影響しているのと同じく、知能にも遺伝の要素と育った環境の要素の両方が影響している。双子の研究からのその事がわかる。 しかし、IQテストの数字が、多くの国において、この数十年間大きく向上していることからわかるように、社会環境、教育環境の差の影響が遥かに大きい場合が多い。 双子の研究の対象となる子どもは、多くの場合、両方ともあるレベル以上の社会階級で育てられていることが多く、また、双子の生育環境は違うと言っても、皮膚の色やいわゆる人種の違いによって生じる生育環境の差は存在しないので、例えば黒人と白人の生育環境の差の影響の大きさが見えない。
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人種テーマ読書5冊目。 今回は人種主義がいかにして科学を用いてきたか、それが先の大戦をへて一旦は忌避されつつも、自覚的(ナショナリスト/ビジネス優先)あるいは無自覚的(ゲノミクス研究)に結果として人種主義を支えてしまっている「科学」あるいは「科学者」と呼ばれる人々に焦点を当ててい...
人種テーマ読書5冊目。 今回は人種主義がいかにして科学を用いてきたか、それが先の大戦をへて一旦は忌避されつつも、自覚的(ナショナリスト/ビジネス優先)あるいは無自覚的(ゲノミクス研究)に結果として人種主義を支えてしまっている「科学」あるいは「科学者」と呼ばれる人々に焦点を当てている。 翻訳本ということで言い回しが独特で、主語が誰なのか分かりにくく、名前がいっぱい登場する(しかもカタカナなので判別つきにくい)という「読みにくさ」を差し引いても、それ以上に手に取る価値のある本だった。 自分は遅読だから読みながら考えてメモしたりするので、15-20時間はかかったけど、本当に学ぶことは多かった。 何よりすごいのがこれだけの時間軸(人類誕生前からトランプまで)の範囲で世界中の事例を拾い上げながら、しかも話の展開を自分語りではなくその道のプロフェッショナル(やばい系の人も含めてすんごい量)のオピニオンを中心に組み立てている、ということ。 余程自分の中で信念と話の構成ができていないと空中分解してしまうが、「10歳からこの本を出したかった」というだけあって、どの章も説得力がすごい。 どれほど実験と調査を繰り返しても「人種」の存在を裏付ける客観的な証拠はなく、人種は自然科学ではなく人文科学・社会科学の領域であり、如何に人種が科学の皮を被りながらその実、非科学的な背景しか持っていないか、政治的に使われてきたかに多くの紙面が割かれており、その詳細な説明や具体例は本書を読むに尽きる(特にネアンデルタール人と現代人の遺伝特質の近さが明らかになった途端にネアンデルタール人の評価が急に持ち上げられた、というのには笑った)。 また、読後に本書は以前読んだ「白人ナショナリズム」に通ずるものを感じた。 現代のアメリカを中心として世界に広がる特定の人種に特化した自己優位性を主張する上で、本書にあった「科学的な主張」こそが、彼らの論拠を支える上で大きな役割を果たしている。 他者より自己が優れていることの証明として、それを人種に求めた。まさに「SUPERIOR」というタイトル通りであり、姉妹本の女性差別を「INFERIOR」と名付け、対の構造にしたのはお見事(両者は対になっているようで実は同じ構造なんだけど)。 最後に、著者が繰り返し投げかける「反人種主義者が人種を扱うことは問題ないのか?」というフレーズに考えさせられる。 人種とは何なのか?人種主義者とは誰なのか? 語りは語りとして、空想は空想として、共同体の神話性=非現実をあたかも実在させるような印象を持たせたのが科学とナショナリズムの負の組み合わせであり、人種主義者が度々使用する手段でもある。 一方で、人種が、その表現自体が人々に分断をもたらすことから、人種という表現は撤廃されるべきなのだろうか?見えなくすべき?でも現実問題として、特にアメリカに起きてるような黒人の制度的差別を考えた際に、アファーマティブアクションなどは人種という概念をあえて持ち込まなければ実施できない。 次なる興味として、「啓蒙主義の変遷」「差別用語の取り扱い」について学びたい。
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