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たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2020/05/29 |
JAN | 9784488028107 |
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たかが殺人じゃないか
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たかが殺人じゃないか
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商品レビュー
3.6
146件のお客様レビュー
昭和24年、推理小説研究会の高校3年生たちが殺人事件に遭遇する青春ミステリー。序盤は戦後版古典部シリーズといった趣き。密室殺人が起こってから次第に本格っぽくなってくる。最近読んだミステリーではダントツに面白かった。本作発表時、作者は88歳!
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- ネタバレ
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戦後の話で時代背景や言い回しが難しい表現が多くて少し読み辛かった。 登場人物もほとんどが学生なので犯人はすぐ分かった。犯人を当てるというよりトリックを当てる醍醐味を味わう感じかも。 後半の謎解き辺りは面白さを感じて一気に読んだ。
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副題が「昭和二十四年の推理小説」。父の生まれ年だなあ、と思った。戦後四年、主人公はもちろんその年に生まれた赤ちゃんではなく、新しい六・三・三制のもと「高校三年生」という身分になった少年、勝利(かつとし)。「高校生」という肩書も新しいが、「男女共学」という環境も新しい。皇国教育か...
副題が「昭和二十四年の推理小説」。父の生まれ年だなあ、と思った。戦後四年、主人公はもちろんその年に生まれた赤ちゃんではなく、新しい六・三・三制のもと「高校三年生」という身分になった少年、勝利(かつとし)。「高校生」という肩書も新しいが、「男女共学」という環境も新しい。皇国教育から民主教育へと、掌返しの大転換を喰らった世代……ということになる。 とはいえ小難しいことは何もなく、恋に部活(推研と映研)に大忙しの若者たちがなんと密室殺人事件に出くわすという、ちょっと昔を舞台にした王道青春ミステリー! という趣きで物語は始まる。だが正直なところ、前半はそんなに面白いと思えなかった。なんだか、たまに説明口調で時代背景描写が差し挟まれるのが少しうるさい、おじいさんの懐古青春ものという印象で、別に読まなくてもいいかな、という気持ちになったのは事実。 だがしかし、中盤から少しずつこの時代設定ならではのメッセージが見えだし、後半そして終盤にかけての、骨太とエンタメの絶妙すぎるバランス感覚はもう見事と言うしかない。ミステリー好きの全ての人に、『たかが殺人じゃないか』というこのタイトルの凄みを味わってほしい。執筆当時八十八歳というおじいさんからのヘビーなパンチを何発も何発も受けてこちらボコボコになっている最後の最後、幕引きはなんとも軽やかで鮮やか!惚れるわ。うるさいおじいさんとか言ってごめんなさい。人の話は、はじめつまらなくても、最後まで聞くものですね。
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