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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2020/05/27 |
JAN | 9784105901660 |
- 書籍
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アコーディオン弾きの息子
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アコーディオン弾きの息子
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カリフォルニアで歿した男が書き遺した『アコーディオン弾きの息子』という回想録。家族にも読めないバスク語で書かれたこの手記に親友である作家が加筆した、という体裁。故郷にまつわる全てから離れ、封じ、愛する家族にも沈黙していた男の過去--バスクの言語と記憶が、彼の死後に非バスク語話者...
カリフォルニアで歿した男が書き遺した『アコーディオン弾きの息子』という回想録。家族にも読めないバスク語で書かれたこの手記に親友である作家が加筆した、という体裁。故郷にまつわる全てから離れ、封じ、愛する家族にも沈黙していた男の過去--バスクの言語と記憶が、彼の死後に非バスク語話者--私たち読者に継承されるという多層的な構成に圧倒された。 「古い世界」への憧憬、父親との確執、スペイン内戦の爪痕とフランコ独裁の影、テロリズムへの加担。“アコーディオン弾きの息子”ことダビが生きた、楽しく鮮やかで、荒々しく痛ましい過去。なぜ彼は故郷を離れて記憶を封じたのか? そうして彼は幸福だったのか? 彼は何を得、また失ったのか? 彼は手記で何を語りたかったのか? ……バスク/バスク語という日本には馴染みの無い題材なのに、ダビと共に彼の世界で暮らしていたかのような読後感。自らの本音や苦悩を話したくても話せないもどかしさ、愛着があり永遠と思っていたものを半ば自らすすんで打ち棄ててしまった罪悪感、それらがどれだけ隔絶されようが否定されようが拠り所となってくれる安心感--彼が抱える諸々の描写は巧みで、いやみが無い。人物関係が複雑な大長篇だが、ページを繰る手と感嘆は止むことがなかった。
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文学ラジオ空飛び猫たち第41回紹介本。 バスク語文学の代表作。バスク地方出身の作家がアメリカに渡った幼馴染のダビが残した回想録を手にしたことから、20世紀の激動のバスクで生きた人々の物語を紡ぎます。 現在と過去が交差する重層的な小説の軸となるのは、スペインとフランスの国境沿いにあ...
文学ラジオ空飛び猫たち第41回紹介本。 バスク語文学の代表作。バスク地方出身の作家がアメリカに渡った幼馴染のダビが残した回想録を手にしたことから、20世紀の激動のバスクで生きた人々の物語を紡ぎます。 現在と過去が交差する重層的な小説の軸となるのは、スペインとフランスの国境沿いにあるバスク地方の架空の町オババを舞台に「アコーディオン弾きのダビ」が過ごした少年から青年に至るまでの青春物語。 ラジオはこちらから→https://anchor.fm/lajv6cf1ikg/episodes/41-e10v9et
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